全国高校サッカー選手権 宮城県大会決勝「連覇を狙う仙台育英」
冬の高校選手権、宮城もいよいよ3日日曜が決勝。去年と同じく仙台育英と東北学院のカード。仙台育英は守り勝つサッカーで連覇を狙いに行く。
去年も合わせ県内最多37回の優勝を誇る王者・仙台育英。今年のチームは、例年以上に守備に力を入れている。
育英・渡邊キャプテン
「個の部分では例年の仙台育英からしたら劣ると思うが、まず0でいけば負けないというところは自分たち意識していて、ゴール前の守備だったり身体を投げ出すところだったり80分間通して集中するように自分も声掛けしている」
その仙台育英の守護神が2年生のキーパー・小川選手。安定した守備と高いコーチング力が武器で1年生の時からスタメンに定着している。
仙台育英・小川選手
「ディフェンスの背後のケアだったり、クロスのハイボールの処理だったりが僕の強み。僕が止めて3年生と一緒にできる時間を長くできるように頑張りたい」
仙台育英にとって山場となったのが過去5度の優勝を誇る「聖和学園」との準々決勝。優勝候補同士が早くも激突。
序盤からグレーのユニフォーム聖和学園に攻め込まれるが、ここはキーパー小川選手が片足で冷静にセーブ!得点を許さない。
すると0対0で迎えた後半。仙台育英、コーナーキックのチャンス。3年生のディフェンダー・石井選手が頭で合わせて先制。均衡を破る。
その後も、チームの持ち味である堅い守備で相手にゴールを割らせず、1点を守り切り強敵・聖和学園を破った。
翌日の準決勝では初優勝を狙う仙台城南と対戦。前後半通して攻め続けるも得点を奪いきれず試合は延長戦へ突入。
そして延長後半、ラストプレー。
フォワード・河野選手が劇的な決勝ゴール!激戦を制し2年連続決勝へコマを進めた。
渡邊キャプテン
「自分たちは一戦必勝で戦ってきているので変な力を入れることなくいつも通り戦って優勝したい」
今年の仙台育英は、特別背が高い選手、特別足が速い選手などといった個の部分では例年よりは劣るそう。それでも自分たちにできることは何か、話し合って”0であれば負けない”と守備を徹底して磨き上げた。自分たちが3年間やってきたことを信じて決勝でも思いっきりプレーできるか注目だ。