ノルウェー国民の歓迎「涙が出るくらいうれしい」日本被団協メンバーがストーレ首相と共同会見《長崎》
ノーベル平和賞を受賞した「日本被団協」のメンバーが11日、ノルウェーの首相と共同で記者会見を行いました。
ノーベル平和賞の授賞式から一夜明け、日本被団協の田中重光さんら代表委員3人はノルウェーのストーレ首相と面会しました。
現地時間10日に開かれたノーベル平和賞の授賞式では、『核兵器のない、戦争のない世界に向けての決意』を述べた田中 熙巳さん。
(田中 熙巳さん)
「人類が核兵器で自滅することのないよう、核兵器も戦争もない世界の人間社会を求めて共に頑張りましょう」
会見では、ノルウェーへの感謝の気持ちを伝えるとともに、日本の政府に向け核廃絶への具体的な動きを示してほしいと改めて訴えました。
(田中 熙巳さん)
「ノルウェー政府全体、ノルウェーの国民全体から歓迎されていると痛感して涙が出るくらいうれしく思っている。
日本被団協として帰国後政府に対し、禁止条約をきちんと固めていくことを要請していきたい」
(ノルウェー ストーレ首相)
「核のタブーという言葉があるが、それは人類の功績の一つが1945年以来、核兵器が使われていないということであり、私たちはそのタブーを守らなければならないことを意味し、その価値を信じている」
オスロでは日本時間の12日、ノーベル平和センターで被爆の実相を伝える企画展が開かれます。