「喜びだけで終わらせるのではなく実践的な核廃絶を」ノーベル平和賞授与に市民らの反応は?《長崎》
ノーベル平和賞の授賞式が10日行われ、「日本被団協」のメンバーである長崎の被爆者らに賞状とメダルが贈られました。
長崎の市民や観光客、そして現地ノルウェーの人からも様々な反応が聞かれました。
長崎市役所では授賞式にあわせパブリックビューイングが開かれ、被爆者や市民ら約160人が見守りました。
受賞の喜びを分かち合うとともに、核兵器廃絶への決意を新たにしました。
(ピースバトン・ナガサキ 調 仁美さん)
「被爆者の方たちにとっては、これが最後の務めじゃないけど、後に託したんだろうと思う。だから今度は託された若い人たちが、どう繋いでいくかということをきちんと考えないといけない」
(高校生平和大使 安野美乃里さん)
「田中さんたちが出てきた瞬間に、まず涙が出てきた。この活動していて3年目になるが、一緒に頑張ってきた。それが報われたところがすごく自分の中でも嬉しかった。
喜びだけで終わらせるのではなくて、やっぱり来年こそは “ノーベル平和賞の受賞” を受けて、実践的な核廃絶に向けた行動をするという決意と自覚の年にしていきたい」
(東京から)
「授賞式でのスピーチを見たが、核戦争への危険が高まる中で改めて世界の人があのスピーチを聞いてくれたら」
(東京から)
「忘れないこと(が大事)。こういうところに来ることも大切だと思う」
(ノルウェー国営放送のリポーター)
「ノルウェーの人たちは、ロシアがウクライナに対して核兵器を使うかもしれないおそれについて、とても関心を持っている。
(核問題への)関心はかなり高いと思う。(被爆者が)賞を取るまでの挑戦は大変だったと思うが、とても尊敬している」
(ノルウェー国営放送のリポーター)
「プーチンの核使用の脅しは、この国を本当に震撼させている。
核兵器の問題に再び注目が集まるのは、田中さんやほかの被爆者たちが高齢化する中で、とても重要な機会になる。
彼らの声は最後の目撃者としてとても重要だ」