×

【解説】県内で想定される震度や被害は?『南海トラフ巨大地震』13年ぶり見直しの新想定内容《長崎》

2025年3月31日 10:41
【解説】県内で想定される震度や被害は?『南海トラフ巨大地震』13年ぶり見直しの新想定内容《長崎》

今後30年以内に80%程度の確率で起きると言われている『南海トラフ巨大地震』。

地震の規模を示すマグニチュードは最大9クラス、最大震度は7。
津波は、最大で30メートルを超えるとされています。

13年ぶりに見直した新たな想定では、死者が最大で約29万8000人と前回の被害想定から3万4000人減。

全壊する建物は最大で「235万棟」と、約15万棟減っています。

その理由としては、沿岸部の「津波避難タワー」といった施設や堤防の整備や、住民の意識の向上、そして建物の耐震化が進むなど前回の検討以降、防災対策に一定程度の進捗があったことが関係しています。

一方で、今回初めて盛り込まれたのが「災害関連死」の人数です。

これは能登半島地震や熊本地震において、避難生活の過程で死亡するケースが多くなっているためで「南海トラフ地震」では、最大で2万6000人から5万2000人にのぼると推計しています。

続いて、長崎県内で想定される震度や被害について確認します。

最大震度は、南島原市が前回の想定と変わらず「5強」。

前回「5強」だった諫早市と雲仙市は「5弱」に。

「5弱」だった西海市は「4」となっています。

また 長崎市は「5弱」、佐世保市は「4」となっています。

今回の検討で大きく増えたのが、津波による浸水面積で(2メートル以上)、県内では最大で250ヘクタールに拡大しました。(前回:180ヘクタール)。

これは、精度の高い最新の地形データを反映したためで、津波の高さは前回と変わらず最大4メートルですが、死者は大幅に増えて最大で500人(前回80人)。

負傷者は200人(前回40人)、救助が必要になる人は1100人(前回400人)と推計。

避難者数も、地震発生から1日後で最大2万9000人などとされ、津波による建物被害は全壊が約700棟、半壊が約6200棟にのぼります。

    おすすめ
    24時間ライブ配信中
    日テレNEWS24 24時間ライブ配信中
    logo

    24時間ライブ配信中