安心して暮らしたい 兵庫県のカップル 諫早市議会に「パートナシップ宣誓制度」制定求め請願《長崎》
性的マイノリティのカップルを公的に認める「パートナーシップ宣誓制度」について諌早市議会に「制定を求める請願」が提出され、8日、委員会での審査が行われました。提出したのはふるさとへのUターンを考えているカップルです。
総務委員会に出席した諌早市出身の藤山 裕太郎 さん38歳とパートナーの松浦 慶太さん38歳。
松浦慶太さん(38)
「今のままだと諫早に転入してく ると他人扱いになってしまう。本当はパートナーなのにという気持ちで精神的にもつらいと考えている」
現在、兵庫県尼崎市で暮らす2人は尼崎市の「パートナーシップ宣誓制度」を3年前に申請し生活。今年、結婚式を挙げました。
来年春には藤山さんのふるさと諫早市にUターンする予定だそうで今回、制度の制定を求めて請願を提出したということです。
藤山裕太郎さん(38)
「もともと尼崎市で申請のきっか けになったのはパートナーが救急車で運ばれたことだった。私は病院で家族ではなく他人扱 いを受け病状の説明を一切受け ることができなかった」
性的マイノリティのカップルを“結婚に相当する関係”として自治体が公的に認める「パートナーシップ宣誓制度」。
法的拘束力はありませんが、2人の関係を証明するカードが交付され、行政サービスが受けられたりパートナーの手術の同意などにも活用できます。
中野太陽議員
「制度ができることによってどのように変わったか」
松浦慶太さん(38)
「自分たちの関係をありのままに伝えて受け入れてもらえる体験 が非常に増えた。携帯(電話) の家族割引や自動車保険も配偶者として認められるようになっ た」
請願は全会一致で採択。12月14日に開かれる最終本会議で採決が行われます。
藤山裕太郎さん(38)
「できるだけ早く(制度を制定)してほしい」
県内では長崎市と大村市がすでに制度を導入していてこれまでに、あわせて13組が宣誓しているということです。