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「長崎と広島の “原爆投下日時” 知っている?」平和学習や核兵器など 被爆地の中高生意識調査《長崎》

2024年8月6日 6:15
「長崎と広島の “原爆投下日時” 知っている?」平和学習や核兵器など 被爆地の中高生意識調査《長崎》

長崎は8月9日、広島は8月6日に79回目の「原爆の日」を迎えます。

NIBと広島テレビでは3年前(2021年)から、長崎と広島の中学3年生と高校3年生に、平和学習や核兵器に関するアンケートを実施しています。

今年は、長崎と広島あわせて19校の640人を対象に行いました。

2つの被爆地の平和に対する意識を見ていきます。

まず、原爆が投下された日時を知っているかについて尋ねた質問です。

長崎の生徒は、長崎に原爆が投下された「8月9日午前11時2分」について
⇒ 88.7%が正しく答えました。

一方で、広島への投下日時「8月6日午前8時15分」を知っていたのは
⇒ 63.5%で、正答率に大きな差が出ました。

これは広島でも同じ傾向で、広島の生徒は広島の原爆投下日時については
⇒ 85%が正しく答えました。

しかし、長崎の投下日時を知っていたのは
⇒ 49.3%で、正答率は50%を切りました。

続いて「被爆体験を直接聞ける人が身近にいるか」を聞いた質問です。

「身近にいる」と答えた長崎の生徒は
⇒18.8%で、3年連続で減少しました。

被爆から79年が経ち、被爆地においても やはり被爆の実相に触れる機会が減ってきているようです。

若い世代の皆さんが『被爆体験を聞くこと』を、どのように受け止めているのかを聞きました。

(長崎東高校 岩永はるかさん)
「目も開けられないくらい眩しくてそれが終わったかと思ったら爆風で飛ばされたという話をよく聞いて自分は体験していないが恐怖を感じた」

(長崎東高校 平野敦也さん)
「水を求めて川に這いつくばってでも、被爆者の人が向かったという話を聞いてそれがすごく怖いなと(印象に残っている)」

(山里中学校 川野博之さん)
「何が起きたか分からないまま、気づいたら大切な人が亡くなっていた(という話を聞いた)。核兵器の恐ろしさについて考えるようになったし、二度と使われてほしくない」

被爆者の高齢化が進み、平均年齢は前の年より0.57歳高い “85.58歳” に。

県内の被爆者の数は、6月末時点で2万5412人となっています。
(長崎市:1万8496人 県:6916人)

“被爆者の声” を直接聞けなくなる時代が迫る中、課題となっているのが『継承』です。

「平和学習に興味がある」と答えた生徒は8割を超えているものの、「(高校や大学に)進学後も、自主的に平和学習を続けようと思うか」との質問に対しては「思う」と答えた生徒が 3割程度に留まる結果となりました。

(山里中学校 竹中真理さん)
「自分の育った環境、小学校、中学校で平和学習ができるということは、本当に恵まれている。相手に理解してもらうために自分ができることを精一杯やりたい」

(山里中学校 登立桜和さん)
「高校生になっても平和を学ぶ機会はたくさんあると思う。中学生や小学生と関わる場もあると思うので、広めて発信していきたい」

(長崎東高校 永井朱李さん)
「今 自分が過ごしてる中で、戦争っていうものがあまり身近にないので、長崎に住んでいる、住んでないに関わらず、本当に全員がしっかり、戦争と平和に向き合っていく必要があると思う」