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餌付け困難「ノコギリザメ」 展示開始の水族館で “お口にあ-んと与える” エサやりに成功《長崎》

2025年2月27日 21:00
餌付け困難「ノコギリザメ」 展示開始の水族館で “お口にあ-んと与える” エサやりに成功《長崎》

見た目が特徴的な深海魚『ノコギリザメ』が、長崎ペンギン水族館で展示されています。

餌付けが非常に難しいというノコギリザメ。

この水族館では “ある方法” で、エサを与えることに成功したそうです。

※ぜひ動画をご覧ください

“吻(ふん)”と呼ばれるノコギリ状の上顎が、体の4分の1を占めます。

深海魚『ノコギリザメ』。

地元の漁師が先月、採集し長崎ペンギン水族館での展示が始まりました。

これまでも数回、飼育にチャレンジしてきたそうですが…

(長崎ペンギン水族館 飼育展示課 魚類担当 近藤 ゆういさん)
「深海に住む生き物。水圧の影響を受けて上がってくるので、そのストレスでエサを食べないとか、あまり目がよくないので 目の前でエサを振っても反応がなかったりした」

餌付けがうまくいかず、長期間の飼育が叶いませんでした。

そこで、今回チャレンジしたのは…。

(長崎ペンギン水族館 飼育展示課 魚類担当 近藤 ゆういさん)
「上がってきたサメをこうやって…。あ、逃げた」

暴れたりしないように、そっと優しく押さえるのですぐに逃げられてしまいますが、水槽の上までノコギリザメを誘導し、直接 エサを与えようと頑張ります。

(長崎ペンギン水族館 飼育展示課 魚類担当 近藤 ゆういさん)
「ピンセットでエサにしているアジをつまんで、口元に持っていくけれど、いつも吐き出そうとして抵抗される」

慎重に口の中に入れ、今度は食べてくれたと思われましたが結局、吐き出されてしまいます。

食べないと死んでしまうので、サメに負担のない程度に何度も挑戦すると…。

(長崎ペンギン水族館 飼育展示課 魚類担当 近藤 ゆういさん)
「成功した。大変。エサを入れたあとにのどの手前まで持っていくが、口の中を傷つけないように、サメの体内にあたらないようにするのが難しいところ」

エサやりの甲斐もあってか、徐々に水族館での生活に慣れてきた『ノコギリザメ』。

(長崎ペンギン水族館 飼育展示課 魚類担当 近藤 ゆういさん)
「エサがなかなか取れない中で、確実に出会った生き物を逃さないように生き物も進化していて、ノコギリザメもあの形状をしている。その造形美に、生き物としての美しさに、見とれて頂ければと思う」

水槽には、オスとメス2匹のノコギリザメを展示していて、今後は繁殖ができる環境も整えていきたいということです。

最終更新日:2025年2月27日 21:07