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“くんちムード一色” の長崎のまち「8日は中日」市内各所で “庭先回り” 熱気に包まれる《長崎》

2024年10月8日 22:15
“くんちムード一色” の長崎のまち「8日は中日」市内各所で “庭先回り” 熱気に包まれる《長崎》

秋の大祭「長崎くんち」中日の8日、7つの踊町は庭先回りに繰り出しています。

沿道には市民や観光客らが詰めかけ、まちはくんちムード一色となっています。

午前7時半。くんち中日を迎えた五嶋町。

(馬場 祐輔 龍監督)
「きのうの雨でボロボロ。かなりやられている」

7日、初日の雨の中で舞い続けた龍と出演者たち。少しリラックスした表情を見せました。

(六番衆筆頭 加藤 博之さん)
「ひとつ、ほっとしている」

(龍衆キャプテン 山口 俊介さん)
「きのう1日終わって、皆だいたいキツさもわかったと思うので、きっと乗り越えてくれる」

(馬場 祐輔 龍監督)
「いくぞー!頑張るぞ!」

事業所や家を回り演し物を披露する 長崎くんちの「庭先回り」。

各踊町は、8日は午後9時頃まで まちを練り歩き、“福” を届けます。

(掛け声)
「招宝(チャアパア)」

「チャアパア」は「宝を招く」掛け声。

(店の人)
「ありがとうございます。すごい」

長さ20メートル、重さ120キロから130キロの龍を 何度も振り上げます。

まさに体力勝負。

(龍衆)
「(水は)5杯目。頑張ったんで」

(龍衆)
「うまい」

龍が行く先々は、常に多くの人だかり。さらに、道中こんなことも…。

興善町「本踊」の庭先回りと遭遇です。

龍衆も大きな拍手を送ります。

多い町は庭先回りで、1日に1000件以上を訪れるということです。

八幡町は帆を揚げた時の高さが5メートルの「弓矢八幡祝い船」。

西濵町は全長約11メートルの「龍船」を。

万才町は「本踊」はあでやかな衣装で舞い、


山飾を天高く上げるのは 銀屋町の「鯱太鼓」。

数ある「川船」の中で最大級の船を曳くのは、麹屋町です。

(観客)
「もってこーい」

(諫早市から)
「めちゃくちゃ迫力がすごくて、感動した」

(神奈川から)
「かっこいい」

(千葉から)
「夜まで見る」

魚の町の庭先回りで目にしたのは、通りが見えるように飾られてあった遺影でした。

(社会福祉法人 長崎厚生福祉団 千々岩 源士理事長)
「父と母がくんちが大好きで、父の代からこういうふうに盛り上げようと、庭先回りに来てもらうようになった」

8日中日は、朝から八坂神社での奉納。

各踊町が10年ぶりの奉納に向け、厳しい稽古を積んできました。

(二番衆筆頭 南部 光伸さん)
「観客の皆さんが声援を送ってくれているので、自分たちも(それを)励みに、福を与える気持ちで回っている。(あすは)最終日なので、今までの力を振り絞って最後の気持ちで頑張りたい」

長崎のまちが、特別な熱気に包まれる3日間。

9日の今年最後の諏訪の舞台に臨み、夜にはそれぞれの町でフィナーレを迎えます。

最終更新日:2024年10月16日 11:40