朝から荒天「倒木で国道通行止め」琴海エリアで停電2200戸 27日も海上では暴風に警戒《長崎》
県内は前線の影響で大気の状態が非常に不安定となり、26日朝から昼過ぎにかけて、荒れた天気となりました。
長崎市では、倒木により国道が通行止めになったほか、停電による影響もありました。
(幸田華歩 記者)
「午前9時半頃の長崎市出島町です。雨が打ち付けていて、強い風も吹いています」
寒冷前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となった県内。
全域の海上で、一時「暴風警報」が発表されました。
荒れた天気の影響は交通機関にも…。
長崎と五島を結ぶ九州商船のジェットフォイルやフェリーなど海の便は、しけのためほとんどが欠航。
(五島行の乗客)
「旅行の帰り。欠航だから仕方ない」
(五島行の乗客)
「かなり困る、帰れないので。待つしかない。飛行機も満席だった。帰りたい」
空の便では、ORC=オリエンタルエアブリッジの長崎空港と壱岐・対馬を結ぶ4便が強風のため欠航となりました。
また 長崎市琴海形上町の国道206号は、倒木により全面通行止めとなり、渋滞が発生。
(帰宅途中の人)
「家に帰ろうと思ったら、途中で(車を)止められて、ずっと歩いてきた。(自宅まで)まだ1時間くらい歩かないと。頑張って歩いていく」
(現場付近の住人)
「きょう病院に行かないと、と思って用意をしてタクシーを頼んでいたが、(通行止めで)タクシー会社からまた電話しますと言われ、(病院に行くのを)やめた。あしたにする」
警察によりますと倒木は撤去が完了し、午後4時半前に片側交互通行となりました。
このあと午後7時をめどに、全面通行可能となる見通しです。
また 九州電力送配電によりますと、琴海エリアでは最大2200戸あまりで停電が発生したということです。
(現場付近の住人)
「停電でエアコンが使えず寒かった。子どもが0歳で、鼻水を取る機械が電気が必要だったので使えず息苦しそうだった」
県によりますと、この大雨や暴風によるケガ人などは報告が入っていないということです。
長崎地方気象台は、北部、壱岐・対馬、五島の海上で27日も、昼前から夜のはじめ頃にかけて、暴風に警戒するよう呼びかけています。