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障害者の能力は会社の力「可能性を信じてあげて」進む “障害者雇用” 新たなモデルに《長崎》

2024年7月30日 22:03
障害者の能力は会社の力「可能性を信じてあげて」進む “障害者雇用” 新たなモデルに《長崎》

「障害がある人たちの雇用」についてです。

今年4月から、民間企業の障害者雇用率が引き上げられ2.5%以上とすることが義務付けられました。

40人以上の企業であれば、1人以上の雇用が必要です。

ただ、達成できている企業は全国で 約半数。県内でも、約62%にとどまっています。

こうした中高い雇用率を実現しているファストフードの運営会社があります。

できることを伸ばし、誰もが自分らしく働けるように。取り組みを取材しました。

▼開店前の準備から調理まで 知的障害の壁も乗り越えた男性従業員 

(スタッフ)
「裕次郎さん。ナゲットを10ピース、揚げてもらっていいですか」

城山 裕次郎さん 44歳。知的障害がありますが、開店前の準備や調理まで 1人でこなします。

(マクドナルド長崎夢彩都店 谷田 寿美子マネージャー)
「クルーとのコミュニケーションをうまく取りながら、お店を助けようという気持ちを持ってやってくれている」

(城山 裕次郎さん)
「もっともっと、お客様に笑顔が出せるように頑張りたい」

長崎市や時津町で、マクドナルド12店舗を経営する「エス・ケイ・フーズ」。

障害がある16人が働いています。

積極的な雇用を始めたのは、相談役の中村 こずえさん 67歳です。

(エス・ケイ・フーズ 中村 こずえ 相談役)
「障害っていっても特性なんだよ、全然、特別な事じゃないというスタッフの意識が変わってきたのが一番大きいんじゃないかと思う」

本社では、年に数回従業員を集めたお茶会を開催。ここでは…。

(接客練習)
「138番のお客様、お待たせしました。ありがとうございます。ごゆっくりどうぞ」

みんなが成長している様子を見るのが、何よりの楽しみです。

従業員同士の交流も深めようと、ボーリングやカラオケの大会も開く中村さん。

障害者雇用を進めるきっかけは、城山さんとの出会いでした。

▼可能性を見出す 彼らができることを生かす職場づくり 

(エス・ケイ・フーズ 中村 伸一郎 社長)
「マック歴、何年ですか?」

(城山 裕次郎さん)
「数えていない」