保育士目指す学生との面談会「施設や福利厚生など魅力PR」保育現場の人材確保で余裕ある配置を《長崎》
保育の現場の人材確保に向け、保育施設と短大生との面談会が長崎市で開かれました。
進む少子化や人口流出で人手不足が続く中、それぞれの施設の魅力をPRします。
諫早市栗面町にあるいちご保育園。0歳児から5歳児の約140人が通います。
保育士は約30人いて、子どもたち一人ひとりに目が行き届くよう、チームで分担しています。
ただ、主任の松尾 尚美さんによると。
(いちご保育園 松尾 尚美主任)
「配偶者の転勤で市外や県外にやむを得ず退職する職員もいる。子どもたちも長くいてくれる先生が環境的にも落ちついて安心して保育園に来てくれるところもある」
長期的に働ける人材の確保が困難だといいます。
県内の保育従事者の数は、昨年度時点で8207人。
新卒採用者のうち、その保育施設で働き続ける「定着率」は、3年後で68.7%。5年後には 半数以下の47.8%となっています。
慢性化する人手不足の中、保育の現場からは余裕のある職員配置が必要との声も聞かれます。
(いちご保育園 松尾 尚美主任)
「職員が増えることでより子どもとゆったりした保育や、個々に合わせた保育がもっとできると感じる」
長崎女子短期大学で、25日に開かれた保育施設の担当者との面談会。
(諫早市保育会青年部 南條 哲章 さん)
「採用率に結び付けられたらという考えの企画。諫早市で働く方が一人でも多くいればうれしい」
諫早市内の保育所や認定こども園の12施設が参加し、保育士を目指す学生に職場の雰囲気や、待遇などを紹介しました。
(保育園の担当者)
「福利厚生の研修で一緒にディズニーランドに行ったりして、すごく親睦も深まる」
(保育園の担当者)
「結構 若い先生もいるが経験豊富な先生もいるので、こちらは安心してお願いしていいですかと言える」
説明を聞いた学生は。
(保育士目指す学生)
「イメージしながら将来を考えることができてよかった。職場の環境と人間関係が一番大事」
(保育士目指す学生)
「先生たちが話しやすいとか意見言いやすいとか先生同士が仲がいい園がいい」
諫早市保育会では、秋に、保育士を目指す学生と施設を一緒に巡るバスツアーも企画しているということです。