全国準優勝の女子中学生ボクサーは「闘争心が溢れる頑張り屋」右フック武器に夢は “日本の頂点”《長崎》
全国準優勝の実力を誇る「女子の中学生ボクサー」。
武器の右フックに磨きをかけ、夢の日本一を目指します。
素早いコンビネーションから、力強いフックやストレートで仕留めます。
佐世保市立世知原中学1年の山本 純愛選手12歳。
今年6月、関西から西の4地区の中学生王者がトーナメント形式で争う西日本大会で優勝。
8月には東地区の王者と日本一を懸けて闘い、惜しくも敗れましたが、1年生ながら全国準優勝を果たしました。
成長著しい女子ボクサーです。
(山本 純愛選手)
「練習で教えてもらったことや、遠征に行って教えてもらったことが、スパーリングとか試合の時にできたらうれしいです」
2006年、佐世保市に開設された『ウルフパック・ハウス・ジム』。
小学2年生から72歳まで、約80人が所属しています。
山本選手は小学3年生からボクシングを始めました。
テレビで試合を見たとき、素早いコンビネーションで相手を圧倒するすごさに惹かれたのがきっかけだったそうです。
(山本 純愛選手)
「すごく動きが早くてかっこよくて、すごいなあって」
男子選手に混ざって行うジムでのトレーニングは、週3日。
加えて週末は県外のジムにも足を運び、トレーニングしています。
ジムを運営するのは、大学時代にアマチュアボクシングの経験がある森 進至代表。
山本選手の負けん気の強さと、積極的な攻撃の姿勢を高く評価しています。
(ウルフ・パック・ハウスジム 森 進至代表)
「闘争心が溢れる頑張り屋の子。今しっかり練習をして、九州から日本代表になってくれるような感じになってくれれば」
山本選手が得意とするのは・・・
遠心力を利用した威力あるパンチを、相手の死角から繰り出す右フック。
全国の強者たちを仕留めるために磨いてきた一番の武器です。
(山本 純愛選手)
「軸がぶれないように腕を平行にして、打つことを意識しています」
身長は同年代の中で低い方の146センチ。体格では相手に劣ることも多いため、考えたのがサウスポースタイルへの変更。
常に相手に近い位置に右腕を置き、自信ある右のパンチの手数を増やしました。
山本選手のもう1つの強みは、身体能力の高さ。
5歳の頃から行っている柔道のレベルも高く、今年の県中総体では準優勝。
その柔道で鍛えた腕の力や体幹がボクシングにも活きているそうです。
(山本 純愛選手)
「相手の方が手が長いことが多いから、自分から積極的にパンチを出している。体幹と腕の力がパンチ力に生かせている」
3月に大阪で行われる全国大会に向け、7日に九州大会に挑む山本選手。
積極的に前に出る攻撃的なボクシングで、夢の日本一を目指します。
(山本 純愛選手)
「自分から積極的に攻めて、前回の課題だったコンビネーションとディフェンスを生かして、日本一になりたい」