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細田博之氏死去 46歳で初当選し要職歴任 これまでのあゆみ 島根県

2023年11月10日 17:41
細田博之氏死去 46歳で初当選し要職歴任 これまでのあゆみ 島根県

細田さんは、運輸大臣や防衛庁長官などを歴任した細田吉蔵さんの長男として島根県松江市で生まれ、東京大学法学部を卒業後、当時の通商産業省(現・経済産業省)に入省。父の秘書を務めた後、地盤を引き継ぐ形で衆議院議員選挙に出馬し、46歳で初当選を果たしました。

細田博之さん
「やっぱり思いが新たになったというか本当に身の引き締まる思いですね。自分の力で当選したというよりは本当に皆さま方のお世話になって当選したというのをひしひしと感じます」

そして、2002年の第1次小泉改造内閣では、科学技術政策担当大臣と沖縄及び北方対策担当大臣を兼務し、初入閣。大臣に就任後、都内で日本海テレビの取材に応じ、島根県の将来について語りました。

細田博之さん
「若い人たちが働く場を増やしていってそのことが一番大事ですね。過疎化、高齢化をそのまま受け入れておったのではいけないのでこれを克服することが第一の課題だと思いますね」

ピアノが趣味だった細田さん。取材に訪れた報道陣にショパンの名曲を披露することもありました。

第2次、第3次小泉改造内閣では内閣官房長官に。その後、国会対策委員長や幹事長代理などを経て、幹事長に就任するなど党の要職を歴任しました。

そして、2021年の衆議院議員総選挙では11回目の当選を果たし、衆議院議長に就任しました。

細田博之さん
「国民の皆さまの期待と信頼に応えるべく、最善の努力を致す所存であります」

しかし、いわゆる統一教会との関係や週刊誌で報道されたセクハラ疑惑が取りざたされる中、体調不良を理由に10月、衆議院議長辞任を表明。

細田博之さん
「脳梗塞の初期でございました。国会運営が停滞することは避けなければならないのではないか。したがってご迷惑をかけちゃいけないと、わたくしの責任を持って(議長を)辞任しようと」

ただ、議員は続ける意向を示していました。

細田博之さん
「地方交通の維持の問題や過疎対策などさまざまな仕事に従事していて、これからもそういった仕事はやっていきたい。いち国会議員として国政に携わっていきたい」

次期衆議院選挙へ出馬する意向を明らかにしていた細田さん。11月15日に近親者のみで葬儀を行い後日、お別れの会を開く予定です。