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自民党・石破元幹事長「何か決断をするときは、地元の皆さま方だと…」 9月の自民党総裁選に向け 地元・鳥取で感じたことは? 毎年訪れる夏祭りや講演会…鳥取に戻った姿を追った

2024年7月27日 5:52
自民党・石破元幹事長「何か決断をするときは、地元の皆さま方だと…」 9月の自民党総裁選に向け 地元・鳥取で感じたことは? 毎年訪れる夏祭りや講演会…鳥取に戻った姿を追った

9月の自民党総裁選に向け、動向が注目される石破茂元幹事長。7月20日と21日、地元に戻ったその姿を追いました。

7月20日、地元の鳥取県若桜町に自民党の石破氏の姿がありました。この日、訪れていたのは、地域の夏祭り。笑顔で撮影に応じるなど地元の人たちとのひと時を楽しんでいました。5回目となる総裁選への挑戦が取りざたされるいま、地元に戻り何を思うのでしょうか。

■恒例の国政報告会は“満員御礼”、平井自治も熱烈エール

翌21日、鳥取市では毎年恒例の石破氏による国政報告会が開かれていました。

鳥取県 平井伸治 知事
「政治は変わらないといけないのが現在であります。私もまだ若いころ、そして代議士として活躍し始めたころの石破代議士を存じ上げる一人であります。東京で見ておりました。とにかく、いまの政治の枠組みを変えて、国民の信頼の上に立つ、そうした新しい政治を作るべきです。政治改革のリーダーこそ、あの頃の石破代議士でありました。いま切望されるのはこのようなリーダーなんです。この国に必要なリーダーは、こういう人ではないかと思います」

国政報告会には、鳥取県の平井知事や県内の自治体の首長、自民党所属の国会議員や地方議員さらに友党・公明党の関係者などが来賓として出席。あいさつに立ち、石破氏にエールを送っていました。会場には約1600人の一般聴衆も詰めかけ、総裁選への出馬表明を期待してか、立ち見の人の姿もありました。

■地元愛あふれる講演、決断を伝えるのは「必ず地元で」

自民党 石破茂 元幹事長
「何か決断をするときにお話するのは地元の皆さま方だと。そして、自分を国会議員の立場に置いてくださった方々の思いにきちんと応えられるような、そういう決断をしなければならないと改めて思っているところであります」

安全保障の在り方や経済政策、東京一極集中の是正など約45分にわたり、集まった聴衆に語りかけましたが、この日も総裁選について明確な判断は示しませんでした。

講演の中では、父・石破二朗との思い出や幼少期のエピソードも披露する一方、衆議院選挙に初当選した1986年当時を振り返り、鳥取県知事や郵政大臣などを歴任し、今年3月に亡くなった自民党の平林鴻三氏をはじめ、鬼籍に入った先達への思いを語りました。

自民党 石破茂 元幹事長
「1986年の7月6日投票、7日開票の選挙で初めて議席を頂きました。定数4の中で、4位でした。トップ当選は先日亡くなられた平林鴻三先生でありました。私は最下位だったんです。5万6534票、あの数字は一生忘れることはありません。先般、平林先生がご逝去されて、あの89年7月当時、鳥取におられた国会議員の先生方は、もう誰もおられなくなったんだなとそういう思いが、すごく寂寥(せきりょう)感がございました」

■総裁選への出馬表明は「お盆が一つのめど」

国会議員となってから約40年。石破氏にとっては、最後のチャンスとも言われる自民党の総裁選への挑戦です。講演を終えた石破氏は「(出馬表明が)いつということはいま申し上げる段階ではないが、やはりのお盆が一つのめどではある」と話し、8月中頃には正式に判断をしたいとしました。

自らの政治活動の原点は、常に地元にあると語る石破氏。子どものころ過ごした鳥取県八頭町に近い若桜町もその一つです。毎年、訪れているという夏祭り。この日も地域の人が出した屋台を一軒ずつ回り、言葉を交わしていました。手に取ったのは、地元素材を使った「トントロ角煮パン」。ラーメン議連の会長を務めるなど、B級グルメにも目がない石破氏は「新しい味だねこれは、角煮とパンって合うんだね」と笑顔で感想を話していました。

■地元から上がる出馬を期待する声

メディア各社の世論調査で自民党の次期総裁候補に名前が挙がる石破氏。地元の期待も高まっています。夏祭りを訪れていた人からは「すごい気さくな方でぜひ総裁になっていただけたら、鳥取も盛り上がるんじゃないかなと思います」「次期総裁の話も出ていますし、すごい地元民として期待していますので本当に頑張ってほしい」などと応援する声が聞かれました。

鳥取県初の自民党総裁、そして総理大臣の誕生を待ち望む地元の声に石破氏は何を感じたのでしょうかー。

自民党 石破茂 元幹事長
「一番の地元は八頭郡でわけてもこの国道29号線沿い、若桜谷。ここが一番のホームグラウンドですからね。 鳥取市からきている人もたくさんいたが、やっぱ楽しいね。地元に帰ると」

■地元の期待は原動力、そして応えなければというプレッシャー

「地元の期待にどう応えていくのか」。すでに聞き飽きたであろう記者からの質問には―。

自民党 石破茂 元幹事長
「地元にいろんなことを期待していただいて、それに応えたいっていうのは国会議員の常に原点であり、原動力ですからね。そういうことを忘れることはないですよ。それにどうやって、応えるかというのはなかなか大変なプレッシャーでもありますね」

9月の自民党総裁選まであと2か月。出馬についての正式な判断は、お盆が一つのめどになるとしています。地元の声に何を思い、どう応えていくのか。今後の動向に注目です。

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