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相次ぐクマの目撃・被害で「クマ撃退スプレー」が異例の売り上げ メーカー欠品・ホームセンターも品薄状態 島根県では726件の目撃情報

2023年11月20日 0:00
相次ぐクマの目撃・被害で「クマ撃退スプレー」が異例の売り上げ メーカー欠品・ホームセンターも品薄状態 島根県では726件の目撃情報

全国で相次ぐクマの目撃や被害の情報。島根県西部ではクマの撃退グッズが異例の売上げとなっています。

11月20日、島根県浜田市にあるホームセンターを訪れると、クマ除けの鈴や撃退スプレーなどクマ対策のコーナーが設けられ商品がずらりと並んでいました。

ジュンテンドー浜田店 城市 貢 店長
「このクマスプレーに関しては(去年の)約2倍。クマ鈴に関してはもう少し少ないですけど、1.5倍から2倍くらい、よく売れてますね」

特に今年、販売数が伸びているという「クマ撃退スプレー」。催涙作用がありクマの顔をめがけて発射することで撃退効果があります。

しかし…。

ジュンテンドー浜田店 城市 貢 店長
「かなり品薄で、もうメーカーさんの方も欠品しているということで、当店も他の在庫を持ってる店舗から回していただいて、何とか在庫を確保しているというような状況となっております」

今年度山陰両県で確認されているクマの目撃情報は10月末現在、島根県が726件で鳥取県が104件。(※前年同月比は島根527 鳥取86)
両県ともに去年はクマの目撃が少なかったということですが、島根県では去年の同じ時期に比べ、約200件増えています。特に浜田市では11月だけでも9件の目撃情報があり、17日には新聞配達をしていた30代の男性が爪で引っかかれて軽いケガを負いました。

島根県の担当者は冬眠前のこの時期はクマの動きが活発化すると注意を促しています。

島根県 鳥獣対策室 田中 旭 主任
「ドングリとかのエサが少ない年は10月11月の冬眠前にですね、たくさんエサを食べなきゃいけないので、エサを求めて人里に降りてくることがあると。(島根県)東部は豊作傾向だったんですけども、西部は凶作だから(エサの)数が少ない傾向にあるかなという結果が出ましたので、出没自体も西部が多くなっているのかなというところですね」

対策として、山に入る際は鈴やラジオなど音が鳴るものを持ち歩き、クマに自分の存在を知らせることが重要ですが、クマを寄せ付けないことも大切だといいます。

島根県 鳥獣対策室 田中 旭 主任
「収穫してないような果樹とか生ごみとかですね、そういったものとかも積極的に食べる可能性が高いので、早めに実を収穫してもらうとか、それかクマに登られないように防除するとかというのが必要かなと思いますね」

島根県では山間部に雪が積もる12月ごろまではクマの出没が続くと考えていて、折れた枝やフンなど、クマが近くにいる痕跡を見つけたら連絡して欲しいということです。

  • 日本海テレビNEWS NNN
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