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廃棄予定の防火衣を「防災頭巾」として有効活用! 避難訓練を行う養護学校の児童たちに配布 鳥取県鳥取市

2023年11月9日 18:20
廃棄予定の防火衣を「防災頭巾」として有効活用! 避難訓練を行う養護学校の児童たちに配布 鳥取県鳥取市

廃棄予定の防火衣を有効活用した防災頭巾を使って、11月9日に鳥取市の養護学校で避難訓練が行われました。

危険な炎から消防士の命を守るため燃えにくい素材で作られている防火衣。鳥取県東部消防局によりますと、耐用年数の経過により毎年約100着の防火衣が産業廃棄物として廃棄されているといいます。

そんな中、岡山県で消防服をつくる企業とともに制作したのが、防災頭巾。11月9日、鳥取市の鳥取県立白兎養護学校で災害時に要支援の対象となる児童らに向けて防災頭巾15着が贈られました。県内初の取り組みとして今回は18着分の防火衣をリメイク。今後、3年間で100着分の防災頭巾をつくり、市内の特別支援学校すべてに配布する予定だといいます。

その後、小学4年生から6年生の児童14人が実際に防災頭巾をかぶって避難訓練を行いました。

消防士
「防火衣と同じものになります。わかりますか?持っているものと比べてみてください。一緒のところがないかな?」

児童
「あ!あった!!」

児童たちは防火衣と同じ文字を見つけたり、消防士の仕事を間近で見学し防火衣が防災に役立つことを学んでいました。

児童
「火事が起こったときに使います。すごく消防士さんになった気分になりました」

「うれしかったです。(家族に)これ(防災頭巾)もらったよって教えたいです」

鳥取県立白兎養護学校 中西美千代校長
「命を守る一番身近なものとして近くに置いて生活をさせていきたいと思います」

鳥取県東部広域行政管理組合 鹿田幸人消防局長
「防火衣を近くで見ることはないと思うので、こういう機会を通して消防士を身近に感じていただいて火の用心を意識していただきたいです」

廃棄コストを抑えて有効活用される防災頭巾。第二の役目を果たします。