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山陰両県で連日の建物火災 火災を起こさないためには? 島根県庁では避難訓練を実施

2023年11月9日 18:08
山陰両県で連日の建物火災 火災を起こさないためには? 島根県庁では避難訓練を実施

連日、山陰両県では建物火災が続いていますが、11月9日から秋の火災予防運動が始まり、これに合わせ島根県庁では火災を想定した避難訓練が行われました。

訓練は、島根県松江市にある島根県庁第2庁舎の2階給湯室から出火したとの想定で行われました。火事に気が付いた職員が消防に通報。屋外への避難を始めたほか、煙が充満しないよう防火扉を閉めたり、初期消火の手順を確認したりしました。島根県では毎年秋の火災予防運動に合わせ、こうした避難訓練や地震から身を守る訓練を行っています。

屋外に避難すると点呼をして職員の安全を確認していました。

島根県管財課 和田光治さん
「来庁者の中には障害がある方もいらっしゃいますので、人命の安全や被害を最小限に抑えたいと考えております」

島根県庁では1956年12月(昭和31年)に庁舎の80%を焼失する火事が起きていて、こうした訓練を通じて職員の防災意識を高めていきたいとしています。

一方で山陰両県では建物火災が連日起きています。11月に発生した建物火災は鳥取で5件、島根で7件と、山陰両県で合わせて12件。この内9件は11月6日以降に発生しています。この時期火事が多い理由を松江市消防本部で聞きました。

松江市消防本予防課 阪本宣幸課長
「屋内・屋外共ですけど空気が乾燥しているということが火の取り扱いを誤ったこととつながって、火災の発生につながるということが考えられると思います。火を取り扱う場合はその場を離れないということが基本になると思います」

また空き家や家に誰もいない時間帯の火事もあることから周囲の気づきも大切だということです。

松江市消防本部予防課 阪本宣幸課長
「季節的に風が強い時期にもなります。風が強い時期に火災が発生すると大規模なものになってしまうという傾向がありますので、まず火災を発見された場合には早期の通報というのをお願いしたいと思います」

これから寒くなり暖房器具が登場するシーズン。火の取り扱いには十分注意が必要です。

    • 日本海テレビNEWS NNN
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