モチーフにしたのはオランダの「アザラシ幼稚園」 SNSで10万いいねの新作ハンコとは? “バズる”ハンコを次々生み出す秘訣は? 思い立ったら即行動SNS担当者と職人のフットワークの軽さで完成 島根県
"バズる"ハンコを作ることで有名な島根県松江市のハンコ店が新商品を開発し、SNSで話題を呼んでいます。その新商品のきっかけは、オランダの「アザラシ幼稚園」。このアザラシ幼稚園の配信をモチーフにした新商品とは、いったいどんなものなのでしょうか。
小さな文字がぎっしりと詰まったハンコ。描かれているのは、長い名前で知られる落語の寿限無。これらはSNSで大きな反響がありました。作ったのは、島根県松江市にあるハンコ店「永江印祥堂」。今回、新作が話題となっています。
モチーフにしたのはオランダの「アザラシ幼稚園」にいるアザラシ。50本限定で「茶柱のように水に浮かぶアザラシ」のハンコを作りました。商品化を思いついたSNS担当者はー。
中の人(SNS担当者)
「そもそも反響があるとも思ってなかったので、こんなに多くの皆さんに話題にしていただいて、注目いただいて、皆さんの反響がありがたいと感じることと同時に、とても驚いています」
一方、制作した職人は大変だったようでー。
永江印祥堂 生産部 村尾直樹 課長
「SNSの担当からは、旬が命なんで、今日彫って下さいって言われて、1日で彫り上げました」
なんと、企画提案したハンコを、その日のうちに完成させるというスピード感。ただ、完成までには試行錯誤がー。
中の人(SNS担当者)
「作ってもらったけど、思ったのと違って。ちょっとどうしてもこだわりが捨てきれなくて、違うんですねって言って、作り直してもらうっていうこともあったんですけど。それでもすぐでしたね」
最初に出来上がったハンコは、SNS担当者のイメージとは異なるものにー。プールの中にちょこんと浮かぶアザラシを見た人に感じてもらいたいと考え、作り直してもらい、ようやく完成したハンコをSNSの「X」に投稿するとー。
中の人(SNS担当者)
「いま10万いいねになってまして。まさかそこまでいくとは思ってなくて、ちょっとした小ネタのつもりで上げたですけど」
完成したハンコは再び注目の的に。完売したハンコの売り上げなど約50万円をアザラシ幼稚園に寄付したといいます。現在は、湯のみの中に浮かぶアザラシなど3種類のスタンプやネーム印の販売が行われています。
中の人(SNS担当者)
「アザラシハンコを見て癒されると同時に、アザラシ幼稚園の存在をいつでも感じてもらえたらなと思っています」
「思い立ったら即行動」というフットワークの軽さで次々とSNSで話題の商品を生み出すハンコ店。今後も喜んでもらえる商品作りに励んでいくということです。