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新たに制度導入の「顕微鏡遺産」15件認定 うち4件が鳥取県米子市ゆかりの顕微鏡 米子市児童文化センターの電子顕微鏡も

2024年6月4日 18:13
新たに制度導入の「顕微鏡遺産」15件認定 うち4件が鳥取県米子市ゆかりの顕微鏡 米子市児童文化センターの電子顕微鏡も

顕微鏡の発展に貢献した技術や製品に対して学会が認定する「顕微鏡遺産」。全国から選ばれた15件のうち、4件が米子にゆかりのある顕微鏡でした。

「顕微鏡遺産」とは、日本顕微鏡学会が今年新たに導入した認定制度。顕微鏡の発展に貢献したとして全国から15件が認定され、そのうち4件が米子にゆかりがありました。

そのひとつが米子市児童文化センターにある電子顕微鏡。米子市出身の鳥取大学名誉教授田中敬一さんが使っていたものです。それまで複雑だった電子顕微鏡の観察方法を簡単にしたいと田中さんは研究を重ね、誰でも手軽に観察できる方法を開発。電子顕微鏡の普及に大きく貢献したとして評価され、今回の認定に至りました。

米子市児童文化センター 村田 美佐子さん
「本当に光栄なことだなという風に思いました。15団体のほとんどがそうそうたる大学や民間会社で、米子市児童文化センターはとても異質な存在でしたので大変驚きました」

そのほか同じく田中敬一さんが1985年に開発した、当時世界最高倍率の80万倍まで拡大できる電子顕微鏡や、米子市出身の大阪大学名誉教授・菅田栄治さんが製作した日本初の電子顕微鏡などが「顕微鏡遺産」に認定されました。

米子市児童文化センター 村田 美佐子さん
「田中敬一先生の著書にもあるんですけど、ミクロの世界の不思議や美しさですとか、科学を楽しむ心というのを子どもたちに伝えていきたいと思いました」

児童文化センターには、田中敬一さんが寄贈した電子顕微鏡などが展示されていて、これを機により多くの人に顕微鏡の魅力に触れるきっかけになればと話していました。