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漫画「地球の秘密」の作者・坪田愛華さんが教科書に掲載 環境を守る思いが世代をこえて受け継がれる 島根県出雲市

2025年4月8日 9:52
漫画「地球の秘密」の作者・坪田愛華さんが教科書に掲載 環境を守る思いが世代をこえて受け継がれる 島根県出雲市

各地の小学校で新学期が始まる中、山陰出身のとある人が、今年度から小学校の教科書に掲載されています。

小学6年生の道徳の教科書。そこに載っているのは、島根県出雲市斐川町出身の、坪田愛華さんです。

愛華さんは、1991年、小学6年生の時に地球環境について考える漫画「地球の秘密」を描き、完成直後に病に倒れ、亡くなりました。しかしその思いは、絵本やミュージカルとなって、30年以上経った今も受け継がれています。

愛華さんが通っていた出雲市の西野小学校でも、今年度、この教科書を採用。4月8日は始業式が行われたあと、各クラスで教科書が配られました。

6年生の教室では、さっそく愛華さんのページを読む子どもたちの姿が。

児童
「すっごい人!全国のみんなに、坪田愛華さんのことを知ってもらいたいです」

「西野小学校の自慢になる。一つでも多く環境のことに向き合えたらいいと思います」

「教科書に載るくらい影響を与えた人なんだなと思いました。「地球の秘密」では地球の問題とか色々なことについて書いてあったので、もっと調べてみて、自分にできることを探してみたいと思います」

西野小学校では、以前から、先輩である愛華さんについて学習を深めてきましたが、今年の6年生は道徳の授業の中でも学ぶことになります。

石橋沙季 先生
「誇らしい気持ちもありますし、しっかり思いを受けて、今度は自分たちが環境を守るんだという思いを高めてほしいと思います」

さらに、教科書だけでなく、世界中の人たちに愛華さんの思いを広げる取り組みも。漫画「地球の秘密」はこれまで英語やフランス語など11ヶ国語に翻訳されてきましたが、このほど新たにポルトガル語版が完成したのです。

12歳の少女の「美しい地球を守りたい」という切実な願いはこれからも世代や国境をこえ、多くの人に受け継がれていきます。

最終更新日:2025年4月8日 9:52
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