高尾小学校でたった一人 最後の卒業式 「皆さん素晴らしい小学校生活をありがとうございました」 島根県奥出雲町
島根県奥出雲町にある高尾小学校ではたった一人の卒業式が行われました。
古藤康則 校長
「小学校の全過程を修了したことを証する」
児童数の減少に伴い、今年度で閉校する高尾小学校。岸本大樹さんは最後の卒業生です。
岸本大輝 さん
「小学校で心に1番残っていることは何ですか?と聞かれると困ってしまいます。高尾っ子まつりや落語、そして運動会といろいろな思い出があるからです」
2019年に高尾小学校に入学した岸本大輝さん。当時の全校児童は9人。
人前でも臆さず話せるようにと始まった“全校落語”がすでに学校の名物に。大輝さんも1年生の時から高座に上がり、6年間かけて磨いた話術で多くの人に笑いを届けてきました。
岸本大輝 さん
「僕はたくさん勉強して大人になったら笑顔あふれる仕事に就きたいです。そしてこれまでお世話になった皆さんに元気で頑張っている姿を見てもらいたいと思います。皆さん素晴らしい小学校生活をありがとうございました」
両親や教員の前で堂々とした姿を見せた大輝さん。
6年間担任をした 糸賀康弘 先生
「毎日笑わせていただきました。ギャグのセンスばっちりでしたね。笑ってるうちに6年もたってしまったという感じですね。自分の得意なものを見つけてくれてそれを磨いていってほしいなと思います」
大輝くん父 岸本卓也 さん
「高尾でしかできないことが出来ました。どこにもない良いところだなって。そこに6年間も通ったというのはほんとに幸せなことだなって思います」
多くの人に見守られ、高尾小学校最後の卒業生が学び舎を巣立っていきました。