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妖怪川柳「コロナ」は無くなり、「SNS」や「秘匿性」など世相を斬る句が… 19回目を迎える妖怪川柳コンテスト 5歳から88歳までの幅広い世代から2546の作品が寄せられる 鳥取県境港市

2025年3月26日 8:21
妖怪川柳「コロナ」は無くなり、「SNS」や「秘匿性」など世相を斬る句が… 19回目を迎える妖怪川柳コンテスト 5歳から88歳までの幅広い世代から2546の作品が寄せられる 鳥取県境港市

今年も妖怪の視点を取り入れて鋭く現代の世相が斬られます。鳥取県境港市の境港観光協会が、毎年行っている妖怪川柳コンテスト。全国から作品を募り、19回目を迎えた今年は、5歳から88歳までの幅広い世代から、2546の作品が寄せられました。

今年も特別審査員の漫画家・弘兼憲史さんが作品を選考しました。その結果、一般の部の大賞はー。

「いそがしに是正勧告する労基」

妖怪「いそがし」という言葉の響きが、まさに働き過ぎの現代の闇を見透かした一句です。中学生以下の部の最優秀作品はー。

「SNS、のっぺらぼうのだまし合い」

顔のないのっぺらぼうが、SNSの匿名性と巧みに重なっている一句です。川柳の中で最も多く使われた妖怪は、103万円の壁問題になぞらえた「ぬりかべ」でした。

「邪魔なのは、ぬりかべじゃなく税の壁」

境港観光協会 結城豊弘 会長
「ここ4年間、5年間はずっとコロナというキーワード があったんです。しかし、今回の川柳は、コロナという文字が消えました。SNS、秘匿性、そして犯罪といういやな句はすごく目につきました」

今年も妖怪目線の鋭い視点の力作が数多く集まりました。入賞作品は、境港観光協会の公式ホームページなどに掲載され境港市の観光振興に役立てられます。

最終更新日:2025年3月26日 9:33
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