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【解説】雪道運転の注意点 安全運転のポイントや雪による立ち往生への対策とは?

2023年12月13日 18:30
【解説】雪道運転の注意点 安全運転のポイントや雪による立ち往生への対策とは?

日に日に寒さが厳しくなり、12月17日以降は、山陰地方の平野部でも雪が降る予報となっています。改めて、雪道運転の注意点などを解説します。

冬になると心配な“雪害”。中でも車社会の山陰では雪道での運転によって危険にさらされることもあります。

■運転のポイントは?

安全のためのポイントを大きく3つにまとめました。

① 出発前の準備
② 安全運転のコツ
③ 立ち往生に巻き込まれたら

まずは出発前の準備ついてJAF鳥取支部に、冬に出動した時によくある状況を聞いてみるとー。

JAF鳥取支部ロードサービス隊 内田永慈 隊長
「事前の天気予報の確認や道路の状況を確認されていない方が結構多く見られます」

大雪と知らずに動けなくなるケースが多いというのです。また、冬用タイヤへの交換やチェーンの準備はもちろん、点検しておくべきところはー。

内田永慈 隊長
「雪が積もって凍結していても、ウォッシャー液を寒い日用の濃いウォッシャー液を充填されていると、それで雪も溶かしてしまうことも可能です」

さらにー。

内田永慈 隊長
「ワイパーゴムの点検をした方がいいと思います。亀裂があったりして、雪があってもかけない状態で常に視界を妨げる状況が起こりえますので、新しいものに交換されて視界を確保しながら走行するのが重要だと思います」

■安全運転のコツは?

そして、2点目、安全運転のコツは「急」がつく行動をしないこと。急発進、急ブレーキ、急ハンドル。路面が凍っていることは視覚的に分かりにくく危険を伴います。風通しのいい橋の上や陸橋、トンネルの出入り口が特に注意が必要です。

■立ち往生に巻き込まれたら…

そして3点目。「立ち往生に巻き込まれたら」。山陰でも、2017年に車の立ち往生が相次ぎました。

2017年1月、記録的な大雪に見舞われた鳥取県では、智頭町から鳥取市にかけての約10キロの区間で大規模な立ち往生が発生。その翌月、2月にも鳥取市を中心とした国道や県道で500台以上が動けない状態になりました。

こうした状況に巻き込まれてしまったら、どうすればよいのでしょうか。

内田永慈 隊長
「排気口の位置まで雪が積もってしまうと、排気ガスが車内に入ってしまう可能性がありますので、一酸化炭素中毒になってしまいます。排気口を塞がない状態にスコップでかいていただくのがいいと思います」

一酸化炭素を吸い込むと最悪の場合、死に至りますが、無色で臭いもないため気付きにくく危険です。また、立ち往生に巻き込まれると長時間、車の中で過ごさなければなりません。

内田永慈 隊長
「できるだけ(燃料を)満タンで走っていただく。いざという時、燃料があるので暖は取れますし、立ち往生した後の走行も可能になりますので、事前の準備はしっかりしていただいた方がいいと思います」

改めて、まとめるとー。
・排気口周りを除雪
・燃料は満タンに
・水分、食料、毛布などを用意(非常用持ち出し袋を積んでおくのも有効)
・長時間同じ姿勢でいるためエコノミークラス症候群の危険が高まります。定期的なストレッチが必要です。

これから迎える本格的な雪のシーズン。しっかりと備えて安全運転をお願いします。

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