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「遊泳禁止の海岸では絶対に泳がないで」 稲佐の浜の海岸で男子高校生が死亡 境海上保安部などが水深や離岸流を調査 水深が突然2メートルとなる箇所や離岸流が発生しやすい場所も確認 島根県出雲市

2024年8月8日 15:41
「遊泳禁止の海岸では絶対に泳がないで」 稲佐の浜の海岸で男子高校生が死亡 境海上保安部などが水深や離岸流を調査 水深が突然2メートルとなる箇所や離岸流が発生しやすい場所も確認 島根県出雲市

7月24日、島根県出雲市大社町の稲佐の浜の海岸で高校生1人が亡くなった水難事故を受けて、現場付近の水深や離岸流の調査が行われました。

7月24日、出雲市大社町の稲佐の浜で遊泳中の男子高校生が流され、死亡する事故が発生。この付近の海岸では、2008年からの17年で15人が水難事故に遭い、3人が死亡。このうち、去年と今年は、事故が急増し10人中2人が死亡しています。

8月8日は稲佐の浜や付近の海岸の波の特性を調べようと境海上保安部など、12人が参加しました。調査では、波消しブロック付近の水深を調査、深さが80センチから急に2メートルになるなど、知らずに泳ぐと一気に深みはまり、事故につながりやすい事が報告されました。

また、海面に蛍光塗料を流して、離岸流が発生する状況の調査も行われ、場所によっては、離岸流が発生しやすいことが確認されました。

境海上保安部 荒木卓也 次長
「南側の離岸堤(波消しブロック)のところは、かなり強い沖への流れがあることが分かっていますので、こちらの海岸で離岸流が発生すると海水浴場で開設されていない海岸、あるいは遊泳禁止されている海岸では、絶対泳がないということを肝に銘じていただければ」

稲佐の浜は、海水浴場としては開設されておらず、境海上保安部では今後、水難事故防止に向けた対策を検討するとしています。