10月10日は「目の愛護デー」 目が少しおかしいな?という違和感のある状態「アイフレイル」とは? 早期の治療によって病状の進行を遅らせたり症状を緩和させたりすることも 医師「40歳を過ぎたら、目の不調を感じた時は眼科を受診することが大切」
10月10日は「目の愛護デー」ということで、今回のテーマは「目の健康」。年を重ねても健康な状態を長く保つため今「アイフレイル」という考え方が広まっています。
■ 「フレイル」とは?
そもそもフレイルというのは「加齢に伴って健康障害に陥りやすい状態」。簡単に言えば「要介護状態ではないけれど健康とは言えない…」という、狭間の状態です。身体全般で使われますが、その中でも「目の機能」に特に注目したのが「アイフレイル」。なぜ、この狭間の状態に注目すべきなのか、取材しました。
今回話を聞いたのは、鳥取県立中央病院 眼科の谷口行恵 医師です。
小林沙貴アナウンサー
「加齢に伴って目にはどのような変化が出てくるのでしょうか?」
谷口行恵 医師
「例えば白内障、老眼、緑内障、加齢黄斑変性といったような病気があります。最初は自覚症状があまりないことも多く、患者さんによっては見え方の違和感・見えにくさなどの症状がある方もいます」
小林アナ
「少しおかしいな?という違和感のある状態が“アイフレイル”なんでしょうか?」
谷口 医師
「はい。病状が進行していくと、治療しても改善が難しいような状態になることもあります。早いうちにアイフレイルの時点で違和感に気付いて受診していただくと、早期の治療が可能となって、病状の進行を遅らせたり症状を緩和させたりするような治療が期待できることがあります」
小林アナ
「では、目の健康を長く保つためにはどのようなことに気を付けたらいいのでしょうか」
谷口 医師
「40歳を過ぎたら、目の不調を感じた時は放っておかずに眼科を受診することが大切です。年に1回の検診を受けるか、検診に行くのが難しい方はセルフチェックもありますので、そういったものを活用するといいと思います」
■目のセルフチェック 2つ以上当てはまると要注意!
日本眼科啓発会議がHPで公開している、セルフチェックの抜粋です。
・目が疲れやすくなった
・夕方になると見えにくくなることが増えた
・新聞や本を長時間見ることが少なくなった
・まぶしく感じやすくなった
・まっすぐの線が波打って見えることがある
など、全部で10項目。
2つ以上当てはまる場合、眼科専門医に相談することが大切です。