「出金するためには手数料を…」副業サイトの報酬受け取り名目で30歳代の男性が約270万円の被害
県内に住む30歳代の男性が副業サイトの報酬を受け取るためという名目でおよそ270万円をだまし取られる被害にあいました。
男性は先月30日ごろTikTokに表示された副業広告に興味を持りアクセスしたところ、自動的にLINEアカウント「佳奈」が友だち追加されました。
「佳奈」の指示を受けTikTokのスクリーンショット画像を送信する副業で報酬を始めたところ実際に報酬を受け取ることができました。
その後「佳奈」から紹介されたテレグラムアカウント「秋月」と「高収入タスク指導員花子」の指示で、副業を続けていたところ、報酬の受取用サイト「Coinbase」のアカウント開設を求められたうえ
・決められた金額を指定の口座に振り込み、指示されたとおりにサイトを操作するだけで報酬がもらえる
などと、「副業タスク」という別の副業を勧められました。
男性は今月1日と2日に「花子」から指定された個人名義のPayPayアカウントに3回にわたり合計4万3000円、指定された個人名義口座に現金9万円を送金しました。
すると「Coinbase」内の報酬額が増えたため出金しようとしたところ、テレグラムアカウント「Coinbase-出勤担当者です」から
・操作ミスをしたので、損害金を支払う必要がある
・出金するためには、手数料を支払う必要がある
・出金できたときに、支払ったお金は全額返金する
などと言われ、今月4日に3回にわたって指定された個人名義の口座に現金259万6965円を振り込みました。
しかし追加の支払いを要求されたため不審に思った男性が警察に相談したことで被害が発覚しました。
青森警察署は副業サイトなどをかたって現金を振り込ませ、投資のような作業をアプリで操作させるのは詐欺だとし、「怪しい」と思ったら1人で対応せず警察署などに相談することなどを呼びかけています。