【特集】“危ない交差点”の現状と課題を考える 秋の全国交通安全運動
「1550ニュースレーダーWith」と連動して視聴者の皆さんと1つのテーマについて考えます。
今回は秋の全国交通安全運動期間にあわせて交通事故の防止について考えます。
テーマは「危ない交差点」です。
Withが行ったアンケートでは車の運転中、または歩行中に交差点で危険を感じたことがあると答えた人は96%でした。
ないと答えた人は6%でした。
ニュースレーダーでは日本損害保険協会が公表した「危ない交差点」を取材しました。
先月16日三沢市の交差点で起きた事故の映像です。
出会い頭に衝突した2台の車は道路沿いにある民家に突っ込みました。
幸い民家に人はいませんでしたが重大な結果を引き起こす可能性もありました。
警察によりますとこの交差点付近では2015年から同じような交通事故が18件も相次いでいるということです。
警察の現場診断では一時停止の表示が薄くなっていることや、カーブミラーが見にくくなっていることが確認されました。
交差点での相次ぐ事故を防ごうと日本損害保険協会は全国の危ない交差点をランキング形式で公表しています。
その結果県内では…
★青森放送 葛西将央記者
「県内でもっとも危険な交差点に選ばれたのは青森市の浜田交差点です複数の道路が交わる複雑な形状から事故の多い道路となっています」
ワースト1位となった青森市の浜田交差点は6つの道路が交わる交差点で追突や右折直進などの事故が相次いでいます。
取材中信号が変わっても交差点内に車がとどまる危険な場面も見られました。
★日本損害保険協会東北支部 藤盛真由美係長
「青森自動車道の盛り土によって対向車線の見通しも悪くなっているというのも特徴でございますし朝、夕の通勤時間帯に渋滞が発生しているというところでございます」
「脇見運転やぼんやり運転によって追突事故になってしまったというケースが多いようでした」
また事故が多発しているのは複雑な形状をしている交差点ばかりではありません。
十和田市東十一番町にあるこちらの交差点は広い道路どうしが十字に交差していて信号機は設置されていませんが止まれの標識があります。
しかし、ここは危ない交差点の4位になっています。
★日本損害保険協会東北支部 藤盛真由美係長
「対策がなされているんですけど一時停止をせずにかつ安全運転をしないまま交差点に進入して出会い頭の事故になっているケースが多くございました」
一時停止であることがわかりやすいように色分けするなど対策が取られていますが追突事故や出会い頭の事故が絶えないということです。
★県警察本部交通企画課 田中光男次長
「交差点は全事故の半分を超える交通事故が多発しているしていないにかかわらず交差点は危険な場所だという認識を持ってですねお互い交通事故防止に注意していただければと思います」
ことしは、交通事故で30人が犠牲となり去年の同じ時期を6人上回っています。事故を防ぐ為に気をつけることは…
★県警察本部交通企画課 田中光男次長
「当然、前の車対向車、交差点によっては左右から来る車これの安全確認が必要となりますこのほか歩行者とか自転車乗りがいれば当然そちらのほうにも安全確認というのが必要になります 当然ですがルールを守るというのはこれが一番大切な事なんですけど相手がいれば相手に気をつかう気配りをするお互いにそういう気持ちが大事なんじゃないかなと思います」
悲惨な事故で大切な人の命を失わない奪わないために危険な道路を把握することやそれぞれが交通ルールを守ることが求められています。