むつ中間貯蔵の操業開始を報告 宮下知事「中長期計画示せ」 青森県
むつ中間貯蔵施設の操業開始を事業者が県に報告しました。
宮下知事は「期限の順守という重い責任がある」として中長期の搬入・搬出の計画を早く提示するよう求めました。
今日、事業者のリサイクル燃料貯蔵の高橋社長は、宮下知事とむつ市の山本市長に中間貯蔵施設の操業を始めたことを報告しました。
★リサイクル燃料貯蔵 高橋泰成社長
「弊社は引き続き安全最優先に事業に取り組むとともに、事業の透明性を高め地域に根ざした事業運営に努めてまいります」
原発の敷地の外で使用済み核燃料を貯蔵する国内では初めてとなる中間貯蔵施設は昨日操業を始め、再処理するまでの間最長で50年間貯蔵します。
宮下知事は搬出に向けた「カウントダウンが始まった」とした上で次のように述べました。
★宮下知事
「期限の順守という重い責任があるというということを改めて自覚していただきたい」
「示して頂いていない中長期の搬入・搬出のスケジュールをできるだけ早く提示して頂けるよう あえてこの場でお願いしたい」
一方、宮下知事は今日施設の安全性を直接視察し次のように述べました。
★宮下知事
「熱もないようなキャスクの状況でしたので施設そのもののセキュリティとキャスクそのものの安全性については自分自身でしっかりと見ることができましたので、私としては安心してこの操業開始が行われる環境にあるのかなと考えています」
中長期計画を求める知事の要請に対し、高橋社長は「親会社と協議のうえ適切な時期に示す」と述べるにとどめました。