【破産速報】菊駒酒造(五戸町)が破産開始決定 負債総額は調査中
東京商工リサーチ八戸支店によりますと、五戸町の菊駒酒造が今月7日に青森地方裁判所十和田支部から破産開始決定を受けました。
負債総額は調査中ということです。
菊駒酒造は1910(明治43)年10月に清酒酒造を目的に三泉酒造(名)として設立しました。
当初は「三泉正宗」の銘柄で清酒製造を行ってきましたが、昭和初期に銘柄を「菊駒」と改めました。
1944年に戦時企業統制により八戸酒類(株)に加盟し、菊駒工場として稼働しました。
1948年には商号を(名)三久酒造店に変更しました。
その後、2008年7月からは自社での清酒製造を行うようになり、同年11月には現在の(株)菊駒酒造へ商号を変更しました。
清酒「菊駒」の銘柄で、本醸造酒、純米酒、吟醸酒などの製造を行ってきました。
2014年9月には売上高1億5100万円を計上していましたが、その後は日本酒離れの影響から販売は低調な推移を強いられていたということです。
その様な中、2020年以降は新型コロナウイルス感染拡大の影響で販売が低迷し、2021年9月の売上高は9000万円に留まっていました。
その後も販売は回復せず、2023年で清酒製造を停止。
2023年9月期の売上高は5000万円にまで落ち込んでいたほか、期末で全従業員を解雇していました。