むつ総合病院の新しい病棟の計画がいったん白紙となります。
物価高騰に伴い事業費が2倍以上に膨れ上がり入札が成立せず、計画は再検討されることになりました。

★下北医療センター管理者　山本知也 むつ市長
「将来にわたり下北地域の皆様に過大な負担を強いることなく住民の皆様の暮らしを守り、皆様が笑顔で過ごせるまちづくりに取り組むなかで総合的に判断し入札を中止させていただく判断に至りました」

臨時会見で新病棟の計画の再検討が発表されました。

1977年に建てられたむつ総合病院は老朽化が進んだため新しい病棟を建設する構想が進められてきました。
2021年に計画が策定され、基本設計では地下1階・地上5階建て、病床数330床の新病棟を建設するとしていました。
しかし建設需要の増加や資材の高騰などで事業費が増え、おととしから入札が始まりましたが成立していませんでした。
見直しを進め先月までの3回目の入札公告には1社が手を挙げていましたが、当初190億円を見込んでいた事業費は415億円にまで膨れ上がり、きのう入札の中止が決まりました。
今後は改修工事や規模の縮小などを検討し、来年度中の方針の決定をめざします。