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南国市の老朽化した歩道橋を撤去!職人の技が光った5時間を超えるミッション、無事成功!【高知】

2024年11月5日 18:51
南国市の老朽化した歩道橋を撤去!職人の技が光った5時間を超えるミッション、無事成功!【高知】
老朽化した歩道橋を撤去する大がかりな工事が高知県南国市で行われました。
現場は、電線などが無数に張り巡らされた場所。難易度の高い工事に密着しました。

10月11日の夜から12日未明にかけて行われた大がかりな工事の映像では、歩道橋の向かって右側の場所で火花が飛び散っているのが分かります。しばらくすると、左側でも火花が確認できました。

これは歩道橋の高架部分を切断していた様子です。

クレーンで吊り上げられ90度、回転。その後、無数にある電線のすき間を縫うようにクレーンで一気に上まで上げてその後、下におろしていきました。作戦、成功です。

南国市役所の北側にある国道195号と路面電車の線路にかかる歩道橋は設置から50年が経過し、老朽化が進んだため撤去する工事が行われていました。10月11日は夜間、国道を通行止めにして長さ30メートルを超えるクレーンを使い高架部分の撤去作業が行われました。

実はこの工事、極めて難易度の高いもの。設計が古く資料が残っていないことから重量の分からない高架を吊りあげ、安全に降ろさないといけません。まず、行われたのが歩道橋の高架部分を切断する作業です。

歩道橋の上下など周辺には電線や「架線」と呼ばれる路面電車に電気を送る線が通っていることから、誤って断線などすることが無いよう電線をかいくぐって歩道橋を撤去する必要があります。

南国市から工事を請け負った高知市の四国開発にとっても、電線などを交わしながらの歩道橋撤去は初めての挑戦でした。
両側を切断されクレーンで宙づりとなった歩道橋の高架部分。
ここからの作業が最も難しいポイントでした。

10人以上のスタッフがロープで調整しながら電線などに触れないようにゆっくり動かしていきました。

慎重に、慎重に回転させていきます。電線に引っかかったロープは長い棒を使い取り外します。
時折、大きな声で指示も飛んでいました。

現場には、緊張感、ピリピリした空気が張り詰めていました。

切断から約10分。歩道橋の高架部分を90度回転させることに成功しました。
その後は電線の隙間をかいくぐり一気にクレーンで引き上げていきました。

その後も、ロープで調整しながら慎重に国道側へと下ろしていくスタッフたち。

歩道橋の高架部分を撤去する作業は準備段階も含めて午後11時から12日の午前4時過ぎまで5時間を超えるミッションでした。無事に作業が終わりその後、運搬されました。

歩道橋の階段など残りの部分もその後、撤去されたということです。

南国市によりますと新たな歩道橋は設置しないということで、今後は東側にある横断歩道を利用してほしいとしています。
最終更新日:2024年11月5日 18:51