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高知の食材たっぷり!『お山の餃子』に込められた生産者の思い【高知】

2024年10月11日 18:54
高知の食材たっぷり!『お山の餃子』に込められた生産者の思い【高知】
高知県の山あいにある町では地元の食材を使った「お山の餃子」が人気を呼んでいます。移住者が作るこだわりの味です。

■井出一崇アナウンサー
「食の宝庫・高知県嶺北地域。その一つ土佐町では、高知の食材をギュッと詰め込んだ餃子があるんです」

やってきたのは、高知県土佐郡土佐町田井で餃子を販売している「穀(こく)」。

店を開くのは、兵庫県出身の長谷岡勲さんと島根県出身の晶子さん夫妻です。
二人が手掛けるのは一体どんな餃子なのか。早速作ってもらいました。

餡を作る大きなボウルに入っているのは、粗目にカットした土佐町産のキャベツです。
そこへ、土佐町産のショウガやニンニク、カツオと昆布のだしを練りこんだ四万十ポークのひき肉を入れこねていきます。

皮以外の具材のほとんどが高知県産のものを使用しています。
こうして出来上がった餡を3時間以上寝かせたら、妻の晶子さんと一緒に厚めの皮に包んでいきます。
「穀」の餃子は通常は冷凍で販売されていますが、特別に出来立てを焼いてもらいました。

高知県産の食材をたっぷり使った餃子その名も「お山の餃子」です。「お山の餃子」は全部で3種類ありますが、まずは先ほど作った定番の「野菜餃子」をいただきました。

■井出アナ
「食感、もちもち、おいしい」

一方、ニンニクは使用せず野菜餃子の2倍以上のショウガが入っている「ショウガ餃子」は、体が温まり女性から大人気だそうです。

3つ目が嶺北地域の特産・土佐赤牛を贅沢に使った「土佐あかうし餃子」です。
焼いて食べる以外にも、水餃子や蒸し餃子にするのもオススメだということです。

長谷岡さんがお山の餃子を作り始めたのは4年前。最初は規格外の野菜や切れ端などで作り始めたそうです。
今は規格外の野菜のほか、自分の畑でとれた野菜も使って餃子を作り土佐町産の野菜の美味しさを広めています。

長谷岡さんは兵庫県出身。高校卒業後オーストラリアに留学し、その後中国やシンガポールで10年以上働いてきました。その後、関東で暮らしたあと2016年に土佐町に移住しました。

一方、妻の晶子さんは島根県出身で、長谷岡さんの少し前に土佐町に移住し農業をしていました。町の田舎暮らし体験を受け入れるインターンシップの運営側だった晶子さんが体験に訪れた長谷岡さんと出会い結婚しました。

土佐町に来てから3人の子どもができた長谷岡さん。家族みんなで田舎暮らしを満喫しています。

長谷岡さんは今、お山の餃子の販売だけでなく、以前晶子さんがやっていた農業や林業のインターンシップの運営側として県外の移住希望者と土佐町を繋ぐ仕事もしています。

高知の食材と長谷岡さんの熱い思いが詰まったお山の餃子は、ウェブサイトのほか高知市の「とさのさとアグリコレット」、土佐町の「道の駅 土佐さめうら」などでも販売しています。