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安藤忠雄建築のミュージアムに“落書き”!?普段はできない「いたずら」に子どもも大人も夢中に

2024年4月4日 18:30
安藤忠雄建築のミュージアムに“落書き”!?普段はできない「いたずら」に子どもも大人も夢中に

子ども達がどんどん壁に描いているこの落書き、大人も笑顔になっちゃう落書きなんです。ここ、どこだと思いますか?

愛媛県松山市にある坂の上の雲ミュージアムで行われたイベント“いたずらっ子集まれミュージアムのガラスに落書きしよう”!

キャンバスは坂の上の雲ミュージアムの特徴でもある、ガラスの壁。世界的建築家・安藤忠雄さんが設計したこのミュージアムに、子ども達が落書きしちゃうんです!

「坂の上の雲」の主人公 秋山真之の少年時代エピソードは

このイベントは、小説「坂の上の雲」の主人公のひとり、秋山真之の生誕を記念して開くということですが、なぜ?

坂の上の雲ミュージアム 広報 清水綾乃さん:
「少年時代に秋山真之さんがいたずらっ子と言われていたので、それにちなんだイベントです」

館内の展示には…少年時代の真之が、近所の子どもたちを集めて禁止されていた花火を作り、警察沙汰になったというエピソードも紹介されています。

どう過ごすかは自分の発想次第!安藤忠雄氏も「いたずらのすきなけんちくか」

また、ミュージアムを設計した安藤忠雄さんも「いたずらのすきなけんちくか」という絵本を手掛けていて、“いたずらっ子”だらけの坂の上の雲ミュージアムにピッタリなイベントなんです。

今回、15組の募集に対して応募が82組。抽選で狭き門をくぐり抜けた、選ばれし「いたずらっ子」たちが会場に集結しました。

姉妹で参加:
「いつもは家で壁に落書きとかしたらいけないので楽しみです」
「楽しみ」

男の子:「クワガタ(を描く)」
お父さん:「いたずらっ子なんですけど緊張してますね、急にしゃべらんなった(笑)」

男の子:「海の生き物を描こうと思っています」
お母さん:「この子は絵が大好きなので、大きい画面があったらより楽しいだろうと思って参加しました」

イベントの講師は、神戸を拠点に活動をするイラストレーターの遠山敦さん。遠山さんは、これまでにも全国各地で建物のペイントや子どもたちとのワークショップを行っています。

子ども達、普段入ることができないテラスに移動し…

遠山先生:
「指でなぞってあげると雲っぽい感じ、筆の後ろで(絵の具を)削ってあげる。(指で絵の具を)延ばしたり」

遠山さんから、描き方のレクチャーを受け筆と絵の具を選んで…

さあ、落書きスタートです!

いたずらっ子に大変身!ガラス越しに落書き中の子どもたちの表情も

透明のガラスがみるみる落書きで埋め尽くされていきます。

お父さん:「何ですかー?それ?」
女の子:「サメ」
お父さん:「これはスゴイぞ」

落書き中のいたずらっ子の表情も…ガラスの反対側から覗いちゃいましょう♪

落書き中の子ども達の表情が見られるのもこのイベントならでは。

お父さんは息子を撮影したり、落書きを手伝ったりと大忙し。

イベント前にはおとなしかった男の子は…すっかり、いたずらっ子に大変身です。

祖母:
「孫です。私は福岡から来ました。双子なんです。娘が福岡出身で松山に嫁いで。なかなかない経験ですよね(孫が)すごく楽しみにしてて」

海の生き物を描く予定だった男の子。

Q.思ったとおり描けてる?
男の子:
「元々は別のものを描こうと思ってたけどクラゲに変えちゃって。くじらを描こうと思ってやつがクラゲに似てたので」

遠山さん:
「こっち側まではみ出して。火山ちょっとはみ出してもいい?許可得ましたので、よりダイナミックに」

子どもだけでなく、大人も夢中になった40分。

さあ、いたずらっ子たちの落書きアートが完成しましたよ!

お母さん:「楽しかったです。もうちょっとやりたい」
男の子:「あと1時間くらいやりたい」

妹:「木と蝶と魚がかけました」
姉:「妹にやられました…」

保護者:
「夢中になって子供以上に楽しめました」

最後は、落書きをバックにみんなで記念撮影。

遠山さん:
「ほっといても(子どもたちが)描けていたんで、すごいい絵になったと思います」

普段は怒られちゃう落書きもこの日は、子どもも、お父さんお母さんも、みんなが笑顔に!少年時代の真之くんもこのイベントに参加したかったのではないでしょうか♪

縦2.4メートル幅23メートルの壮大ないたずらっ子たちの落書きは、今月21日まで坂の上の雲ミュージアムを彩ります。