西予市が市立病院への導入目指す指定管理者制度 市議会が反対多数で否決
西予市が経営悪化や人材難を理由に市立病院への導入を目指している指定管理者制度。きょう市議会は、反対多数で市の提案を否決しました。
西予市が指定管理者制度を導入し運営を民間に委託することを検討しているのは、「西予市民病院」など3つの公立の医療・福祉施設です。その理由について市は、経営状態の悪化や医療従事者の確保が困難になっていることなどを挙げています。
一方、一部の市議や反対派の市民団体からは、「計画に疑問がある」「市民への説明が不十分」などとする声もあり、意見が割れていました。
市は今回の定例市議会に、東京都の「地域医療振興協会」を指定管理者候補とする議案を提出。最終日のきょう、討論と採決が行われ、賛成8人、反対9人で指定管理者制度導入の提案は否決されました。
管家市長:
「今後の西予市のあり方に対する現段階の議会としての選択、判断がなされたものであり、しっかりと受け止めさせていただきます。残念です」
閉会後、取材に応じた管家市長は、「指定管理という方向で進められるよう、市民や色んな機関の声を聞きながら、及ばざることは訂正しながら再度提案してご理解いただけるよう準備をしたい」とコメントしています。