西日本豪雨から6年 愛媛では33人が犠牲に 県内各地で追悼の祈り
きのう、7月7日七夕。西日本豪雨から6年。愛媛県内は追悼の祈りに包まれました。
県内で最も多い13人が犠牲となった宇和島市吉田町。
人々の手には、線香花火が…。東日本大震災の被災地、岩手県から届いた「希望の灯り」を分け合い、火を付けます。亡くなった人たちを追悼する「線香花火ナイト」です。
小学5年男子:
「西日本豪雨で亡くなった人に…その人たちに気持ちを伝えられたと思う。亡くなった子どももいるので、その分、僕たちも生きていますという気持ち。防災が進んで、簡単に人の命が失われないまちになればいいと思う」
西予市野村町は、穏やかな朝を迎えました。肱川沿いにこの春誕生した防災広場「どすこいパーク」の復興祈念碑。
午前8時半。管家市長ら市の関係者が白い菊の花を手向けて、ダムの緊急放流で亡くなった住民5人の冥福を祈りました。
管家市長:
「災害を忘れないということを、行政の中で進めていくことが(遺族などの)支援に繋がるのではないかと思っている」
住民男性:
「災害を受けたことで、他の地域よりは防災に対する意識とか、市の働きかけとかしっかり出来ていると思う。(ここは)被災したことを忘れないという大切な場所だと思う」
5人が犠牲となった大洲市。
二宮隆久大洲市長:
「災害に強く安全で安心して暮らすことができる町づくりを最優先に取り組んでまいります」
あの日を忘れず、防災に取り組みながら前を向いて生きていく…。そんな想いが溢れた一日となりました。