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シートベルトが命を奪う?首や腹部圧迫も…着用は年齢でなく「身長140cm」目安に チャイルド・ジュニアシート活用を

2024年8月22日 18:53
シートベルトが命を奪う?首や腹部圧迫も…着用は年齢でなく「身長140cm」目安に チャイルド・ジュニアシート活用を

子どもたちの命を交通事故から守るために、保護者にも再確認してほしいことがあります。それは、子どもの‟車の乗せ方”です。

今月18日、福岡県の国道で路線バスと軽自動車が正面衝突する事故が発生しました。

この事故で、軽自動車の後部座席に乗っていた7歳と5歳の姉妹が亡くなりました。姉妹は、シートベルトをしていましたが、腹部に強い衝撃を受けるなどして亡くなったということです。

【スタジオ】
白石アナ:
シートベルトをしていたけれど、亡くなってしまった…

杉本記者:
警察は、‟シートベルトの締め付け”が要因と考えられるとしています。

命を守ってくれるはずのシートベルトが命を奪う…どういうことなのでしょうか?

後部座席に座るのは、身長100センチの子どものダミー人形。シートベルトを着けています。

JAF愛媛支部 広報 大成将司さん:
「ここの首のところ、シートベルトがちょうど重なっていまして、こうなってくると首が締まってしまう。おなかの部分にあたっていると おなかが圧迫されるので、適正な身長に達していないと首が締まる、おなかが圧迫されてしまうというリスクがあります」

一般的に車のシートベルトは、身長140センチ以上の人が安全に着用できるように設計されていて、肩ベルトは鎖骨と胸の中心、腰ベルトは左右の腰骨を押さえられるようになっています。

しかし、体の小さい子どもは、ベルトが首や柔らかいおなかに当たってしまうため、大きな衝撃を受けた時に首や内臓を損傷する危険性が高まるのです。

そこで、大切なのが…

大成さん:
「この肩紐で固定するというのがまず大事になります」

【スタジオ】
杉本記者:
チャイルドシートの着用は24年前、道路交通法で義務化され、対象は「5歳以下」。

法律では小学校に上がる前まででよいのですが…子どもの平均身長を見てみると、シートベルトを正しく装着できる身長140センチになるのは…女の子は10歳。男の子は11歳です。

白石アナ:
チャイルドシートの着用義務の年齢とシートベルトを正しく装着できる平均身長の年齢が5歳以上差があるんですね…

杉本記者:
子どもが6歳になっても、身長が140センチになるまで、どのようにして車に乗ると安全なのか聞きました。

大成さん:
「(チャイルドシートだと)ちょっときつく感じてしまうお子さんもいらっしゃるかと思いますので、そうなってくると、今持っているこちらのジュニアシートを使って頂きたい」

3歳頃から使えるジュニアシートの活用です。

大成さん:
「こちらを置くことで座高を上げることになりまして、シートベルトを一人でする前の補助の道具ととらえて頂ければと」

チャイルドシートを使っていない場合の死亡率は、使っていた場合の4.2倍高くなることが分かっています。

お子さんの身長が140センチ未満の場合は、年齢にかかわらずチャイルドシートやジュニアシートを装着し、そして安全運転をお願いします。