今治市沖の来島海峡で貨物船同士が衝突 けが人や油の流出なし 相次ぐ事故受け新たな航行ルール運用へ
きょう未明、愛媛県今治市沖の来島海峡で貨物船同士が衝突しました。この事故によるけが人や油の流出はないということですが、この海域では船の事故が相次いで発生していて、海上保安部は来月、新たな航行ルールの運用を始める予定です。
きょう午前1時30分ごろ「日本船同士が衝突した」と、今治海上保安部に連絡がありました。
衝突したのは、広島県呉市の貨物船「第八十八親力丸」と徳島県徳島市の貨物船「卓洋丸」で今治海上保安部によりますと、この事故によるけが人や油の流出はないということです。海上保安部が、貨物船の乗組員に話を聞くなどして事故原因を調べています。
事故が起きたのは来島海峡航路の西口で、この海域周辺では2021年に貨物船とケミカル船が衝突し、貨物船の乗組員3人が死亡する事故が起きているほか、去年2月にも貨物船同士の衝突事故があり、1人が死亡、また1人の行方が分からなくなっています。
相次ぐ事故を受けて第六管区海上保安本部は安全対策委員会を開き、新たな航行ルールをとりまとめ、来月1日に運用することにしています。