大王製紙の子会社に公取委が勧告 下請け業者に運送業務を自社に委託するよう強制【愛媛】
四国中央市のダイオーロジスティクス
大王製紙の子会社が下請け業者に対し、強制的に自社のサービスを利用させたことは下請法に違反するとして、公正取引委員会が再発防止などを求める勧告を出しました。
公正取引委員会によりますと、四国中央市の運送業、ダイオーロジスティクスは、2021年1月から2022年8月にかけて下請け業者2社がグループ外の会社から受注した運送業務を親会社の立場を利用して自社に委託するよう強制していたということです。取引額はおよそ7000万円ということです。
公正取引委員会は、この行為が下請法に違反するとして、きょう付けでダイオーロジスティクスに対して社内体制を整備するなどの再発防止を求める勧告を出しました。
ダイオーロジスティクスは公正取引委員会の調査を受け去年3月、利益に相当した金額を下請け業者に返還しています。
勧告を受けたダイオーロジスティクスは「勧告を真摯に受け止め、今後同様の問題が再発しないよう、コンプライアンスの更なる強化に努めます」などとコメントしています。