道後の老舗旅館「大和屋本店」全株式をパチンコ大手「マルハン」に売却へ 雇用維持の方向で基本合意
道後の老舗旅館「大和屋本店」が、すべての株式を大手パチンコ企業に売却する方向で基本合意しました。
先月28日付で大和屋本店と基本合意したのは、京都府に本社を置くパチンコ大手、マルハングループの「北日本カンパニー」です。
大和屋本店によりますと、今後、北日本カンパニーにすべての株式を売却する一方、屋号のほか代表取締役ら役員の体制、従業員の雇用を維持する方向で合意したということです。
大和屋本店は創業150年以上の道後の老舗旅館で、去年3月時点の従業員数は167人。マルハングループは、パチンコに続く「第二の事業」として観光事業にも力を入れ始めていて、大和屋本店の奥村晃弘常務によりますと、観光などを通した地域活性化を目指すマルハンのビジョンと、大和屋本店の事業内容が一致したということです。
大和屋本店は、株式の売却に至った経緯や背景についてはコメントできないとしています。