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普及進む“EV車”の火災想定訓練…鎮火に使うのは耐熱2500℃「ファイヤーブランケット」

2023年9月28日 19:29
普及進む“EV車”の火災想定訓練…鎮火に使うのは耐熱2500℃「ファイヤーブランケット」

去年、過去最高の販売台数を記録したEV=電気自動車。国内での普及が進むなか、“万が一”の時に備えての訓練が行われました。

あわや大惨事…と思わせる映像。

記者リポート:
「訓練場には2台の車があります、ガソリン車と電気自動車ですが、これから火災を起こし消火訓練が行われます」

今後増えることが予想される、電気自動車の火災を想定した訓練でのひとコマです。

電気自動車の動力源、リチウムイオン電池に傷をつけるなどして人為的に車両火災を発生させます。

リチウムイオン電池には、一度燃え始めると、エネルギーを放出しつくすまで燃え続ける「熱暴走」という現象が発生する性質があり、鎮火に至りにくいとされています。

訓練では、ノルウェーの企業が開発した2500℃まで耐えられる「ファイヤーブランケット」と呼ばれる耐熱布で空気を遮断して、無事鎮火。水が乏しい高速道路やトンネル内などでも使える優れものということです。

2035年までに、国内の新車販売のすべてを電動車にする方針を打ち出している、日本政府。

この日は県内外の消防関係者も、訓練を見学しました。

愛媛県消防学校 月原元太教官:
「カーボンニュートラルと言われていますので、今後そういった自動車が普及してくると思います。それに対応した消火技術・消火資機材を考えて活動しなければならないと思います」