愛媛 松山城・城山の土砂崩れから3日「自宅に入れていない」避難生活・土砂の撤去続く
先週金曜日に松山市で発生した土砂崩れから3日、現場ではきょうも復旧作業が続いています。
今月12日の未明、松山城・城山の北東側の斜面が高さ100m、幅50mにわたって崩れ落ちました。
土砂は城山の麓、松山市緑町の木造民家1棟を押しつぶし、住人の親子3人が亡くなりました。
発生から3日が経ったきょうは土木業者や市の職員およそ50人が道路に流れ込んだ土砂の撤去にあたっていました。
松山市みち水路メンテナンス課 遠藤敬二郎課長:
「今の目標ではきのう、きょう、 あすの3日間で道路上の土砂は撤去したいなと考えています」
現場周辺では貯水槽が壊れ水が使えない、住宅の窓ガラスが割れたなどの被害が確認されていて、市はきのうからマンションや住宅などおよそ20棟を対象に詳しい被災状況を調査しています。
また清水地区の一部には、現在もレベル5「緊急安全確保」が出ていて、きょう午後5時時点で現場周辺の住民23世帯44人が市内3か所の公民館に避難しているということです。
現場近くの住民:
「避難してからは(土砂に塞がれ自宅に)入れてないです。着替えとか持ってなかったんで(身を寄せている)姉とか、いとことかに借りたりしてるんですけど」
「冷蔵庫の中の整理と被害にあった当日からの洗濯物がそのままなので、きょうはそれを取りに来て、コインランドリーで洗濯しようかなと。とりあえずは、この進捗状況を見るしかないですよね」
避難所以外の場所に身を寄せている人もいて、松山市はこの災害で60人程度が生活に支障が出ているとみています。
市はあす8時半から市役所などで罹災証明書の申請受付を開始し、今後道路上の土砂が撤去でき次第、宅地に流れ込んだ土砂の撤去を行う予定です。