松山市土砂災害発生から24時間経過 住民3人の救助活動続く
きのう、松山市中心部の山の斜面が崩れ、住宅1棟を押しつぶすなど大きな被害をもたらした土砂災害の発生から丸1日が経ちました。
警察と消防が夜を徹して救助活動を続けていますが、倒壊した住宅の住民3人の発見には至っていません。
きのう午前4時前、松山城の北東側の斜面が高さおよそ100m、幅50mにわたって崩れ落ち、少なくとも木造民家1棟が押しつぶされました。
県の災害警戒本部によりますと、この家に住む90代の男性と80代の女性、40代の男性のあわせて3人の行方が分かっておらず、警察と消防が夜を徹して救助活動を続けていますが発生から24時間が経過した現在も発見には至っていません。
松山市消防局によりますと、現場は大量の土砂と倒木が流れ込んでいて、それらを重機や手作業などで慎重に取り除きながら救助を進めているということです。
松山市は周辺の清水地区に、引き続き警戒レベルで最も高いレベル5の緊急安全確保を発令していて、およそ50人の住民が避難所の公民館で不安な一夜を過ごしているということです。
松山市では10日朝から12日にかけて前線の影響で断続的に雨が降り続き、降り始めからの雨量は、平年の1か月分に相当する213ミリが観測されていて、今後も2次災害への十分な警戒が必要です。