2026年卒の就活解禁!就職氷河期から20年…採用活動の“早期化”で合同企業説明会にも変化
今月正式に解禁となった大学生などを対象とした就職活動の話題です。
今から20年前の2005年、松山市内で大学生向けに行われた合同企業説明会。“就職氷河期”と呼ばれたこの当時、全国の企業から県内の大学の新卒者に対する求人倍率は5.16倍。就職活動中の大学生1人に対し、5件の求人があったというわけです。
一方、愛媛労働局がきょう発表したこの春の求人倍率は『22.77倍』。去年から11ポイント上昇しています。いわゆる“売り手市場”の今、学生にとっても意外な悩みがあるようです。
きょう、愛媛大学で行われていたのは、来年春に大学を卒業する人を対象にした合同企業説明会です。
企業担当者:
「一部部署、総務部とか電話かかってこない部署ですと、 土日がお休みっていう感じで」
きのうからの2日間、あわせておよそ240社が参加し、人事担当者が学生に直接、自社の魅力を伝えていました。会場の人事担当者から聞こえた‟今年の傾向”。それは…
白石建設工業(新居浜市)久岡日菜子さん:
「学生さん動きがとても早く活発になっているので、この3月の時点でも皆さんほぼ会社決められてたりとか、内定をもらっている学生さんも いらっしゃるので」
ビージョイ(松山市)藤本泰裕さん:
「早くから内定をもらって、就活を終了してる子であったりとか、ある程度早期化で企業研究を済ませて、 こういったイベントに行かないという学生さんも一定数いらっしゃいますので」
「会場に来る学生が少ない」という声です。厚労省は企業に対し、「新卒者の採用活動にあたっては3月に説明会6月に採用選考の解禁」を要請していますが…
大学3年 公務員志望:
「僕の周りでもちらほらいますし」
Q.決まったよという人?
「そうですね、決まっている人もいますね」
大学3年 食品関連 志望:
「冬とか12月くらいで、早期選考3社目4社目とかって 言ってる子もいたので。けっこう早いなって不安になったり焦ったりしてます」
全国的に、人手不足に悩む企業が採用活動を早める動きがあり、この時期、すでに企業から内々定をもらっている人も多いといいます。
学生にとっては有利に思える「売り手市場」ですが…
愛媛大学 就職支援課 高木佳代子課長:
「もしかしたら簡単に内定、内々定が取れてしまう傾向があるかもしれないんですが、それだけに自分の特徴とか、自分がどのように社会に活かせられるか、能力があるかっていうのをあまり自分の中で深めずに就職活動をして、ほんとにこの会社でいいんだろうかって悩んでしまう学生もいると聞きますので、自分のことをちゃんと分析して、会社とか業界のことをしっかり 研究をして就職活動をしていってもらいたいなと思います」