×

食料品・ガソリンも値上げラッシュ「制服」にも値上げの波で…リサイクル品のニーズ高まる

2025年1月15日 18:05
食料品・ガソリンも値上げラッシュ「制服」にも値上げの波で…リサイクル品のニーズ高まる

きょうのニュースな数字は「6121」。こちらは今年1月から4月までに値上げが決定している食料品の数です。パンやビールなどの酒類、冷凍食品などありますが、値上げで最も多い食品分野は「加工食品」の2121品目で、弁当に使われる冷凍食品や缶詰製品など、私たちの生活に欠かせないものが多く含まれます。

さらにあす以降、年末に続いてガソリンの値上げが見込まれています。

愛媛県内のレギュラーガソリンの平均小売り価格は、半年ほど1リットルあたり177円ほどでほぼ横ばい状態でしたが、先月19日に石油元売り会社への国の補助金が削減され、23日時点で1リットルあたり183円と5円ほど値上がりしました。

県内の最新の価格は、1リットルあたり182.6円。若干下がりましたが、あす以降、2回目となる国の補助金カットによって、再び5円近く値上がり…1リットルあたり188円ほどになるのではと予想されています。

さらに春からの進学や進級に欠かせない「あるもの」の値上げが家計を直撃しています。

水口キャスター:
「ずらっと制服が並んでますね」

松山市内のリサイクルショップです。創業30年。当初は雑貨などのリサイクル品が中心でしたが、店舗の周辺に学校が多いことから制服の取り扱いが年々増え、いまでは大半を占めるようになりました。並ぶのは、松山や近郊の幼稚園から高校の制服です。

田村美恵子店長:
「ここはほとんど着てないから全体はきれい」

制服を見に来た人:
「甥っ子が引っ越しで4月から転園するんで、県外にいるので頼まれて。すごい手頃でそんなに着る機会もないのですごい助かります」

扱うのは制服に限らず、体操服やカバン、さらには柔道着まで!

子供の体操服を見に来た人:
「結構もらっててあと下だけが欲しいぐらいやったんで、下だけ新品買うんやったらここで買った方が」

物価高騰の波は、教育の現場にも押し寄せています。総務省によると、県内の公立中学校の冬服制服小売り価格は男子生徒が2万8千円女子生徒が3万4千円と、10年前と比べ男子で4000円、女子で9000円ほど値上がりしています。

松山市内のとある中学校では、去年、19650円だった男子用の上着が今年22000円に。1年でおよそ1割の値上がりです。

田村店長:
「どんどんサイズが変わっていくの で、2年生や3年生になって新しいズボンとかなんか買えないですからなかなか。やっぱりリサイクルを探そうかなという風になりますよね」

男子用の学ランが3000円前後で購入できるなど、新品の7割から8割引きの価格で制服が購入できるため、ニーズは高いと言います。

田村店長:
「どこかで抑えられるものがあったら抑えないとって本当に。『厳しい』すごいひしひしとそういう声もよく聞きますね」

取材中、着なくなった制服を売りに来る人も。

子供が卒業で:
「使っていただける方がいるなら 使っていただきたいし、それでいくらか入るのであればそれはそれでうれしいですし」

店ではこれから春にかけて1年で最も忙しい時期を迎えるということです。

最終更新日:2025年1月15日 19:43
    一緒に見られているニュース