ベトナム人男性を刃物で切り付け車内に監禁 ベトナム人の男が起訴内容を一部否認【愛媛】
松山地方裁判所
2020年6月、新居浜市でベトナム人の男性を刃物で切り付け、車内に監禁し現金を奪うなどしたベトナム人の男の裁判員裁判が、きょう松山地裁で開かれ、男は起訴内容を一部否認しました。
強盗致傷や営利略取などの罪に問われているのは、ベトナム国籍のファン・ディン・テー被告(28)です。
起訴状などによりますと、ファン被告は2020年6月、ベトナム人3人と共謀し新居浜市の駐車場でベトナム人技能実習生の男性を刃物で切り付けたあと、車で連れ去り、現金22万円やキャッシュカードを奪ったなどとされています。
松山地裁で開かれた初公判で、ファン被告は、借金の取り立てるために犯行に関与したことを認める一方で「営利略取で被害者を拉致したのではない」などと、起訴内容を一部否認しました。
検察は、犯行当時ファン被告は運転手として、被害者を車内から脱出することを困難にしたなどとして「犯行するうえで重要な役割だった」と主張しました。
裁判はあさって結審し、今月12日に判決が言い渡される予定です。