とべ動物園でエミューが脱走 園内で捕獲されるもショックで死ぬ 何かに驚き柵に激突したか
白昼の動物園で起きたまさかの脱走劇。園内を走り回ったのは…
視聴者提供映像:
「やばい、こっち来た!」「近い!」
きょう午後、愛媛県のとべ動物園で撮影された映像。撮影していた人のすぐそばを、ダチョウのような大きな鳥が走り抜けていきます。
正体はオーストラリアに棲息する”飛べない鳥”エミューです。
和氣アナ:
「ここから脱走したのですが、上下の幅が50センチから60センチほどしかありません」
きょう午後0時45分頃、とべ動物園で3頭飼育しているうちの1頭、14歳のオス「ナリ」が柵に激突して一部を破壊。そのわずかな隙間をすり抜けて脱走しました。
当時、エミューを見たという入園客は…
女性2人:
「タッタッタって下りてくるところをちょうど(見た)。初めて来るので、この動物園、こういう触れ合える動物園なのかなと思った」
5分後。ナリは担当キーパーによって捕獲。入園客などにケガはありませんでした。
エミュー担当 松浦友貴キーパー:
「ロープを頼んで、持ってきた職員と足を固定して落ち着かせた」
Q.そこにある跡みたいなのは?
「足のバタつきの跡だと思う。」
しかしその後、ナリはショックによる循環器障害で死んでしまいました。
松浦キーパー:
「結構気は小さい、愛らしい個体だった。僕自身も残念」
体の大きさに似合わず、臆病な性質のエミュー。動物園では、ナリが何かに驚いて脱走したとみています。
とべ動物園 宮内敬介園長:
「原因があって脱走した。そのことを理解して、どの動物においても脱走しないように危機管理を十分にやっていきたい」
当面はエミューの公開を見合わせ、新しい柵を設置するなど、再発防止策を徹底して展示を再開する方針です。