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「2時間後に電話が使えなくなる」特殊詐欺の予兆電話相次ぎ 県警が「特殊詐欺被害警報」を発令

2024年5月24日 18:52
「2時間後に電話が使えなくなる」特殊詐欺の予兆電話相次ぎ 県警が「特殊詐欺被害警報」を発令

愛媛県内で、国際電話番号からの自動音声ガイダンスやNTT職員を名乗る人物からの特殊詐欺の予兆電話が、きのう20件以上相次ぎました。県警では緊急事態として、特殊詐欺被害警報を発令し、注意を呼び掛けています。

県警によりますと、きのう、松山市、伊予市、松前町、宇和島市、今治市、砥部町、西条市、四国中央市にあわせて21件のオレオレ詐欺や還付金詐欺などの予兆電話が相次いで確認されました。

電話のほとんどが国際電話番号からの自動音声ガイダンスやNTT職員を名乗る人物からで「2時間後に電話が使えなくなる」などといった不安を煽るような内容です。

このうち、松山市に住む70代の女性は自動音声ガイダンスで「この電話は1時間で使えなくなります。1番を押してください」と言われ、1番を押すと電話に出たNTTカスタマイズを名乗る男から「あなたの名前で東京のどこかで携帯電話を作られている。それを暴力団に使われている」などと話されたということです。

県警は緊急事態だとして、きょう「特殊詐欺被害警報」を県内全域に発令しました。

県警は「電話でお金の話になれば、会話の途中でもすぐに電話を切ってほしい」としたうえで「在宅中でも自宅の固定電話を留守番電話に設定するなどして、犯人と直接話さない対策をとってほしい」と呼びかけています。