岡山市の新アリーナ構想 市単独での建設に向け調査開始へ
岡山市が計画している新アリーナについて、市は市単独で建設するための詳細な調査を始める事を明らかにしました。
岡山市の大森雅夫市長は5日の会見で、新アリーナについて、市単独での建設に向けた本格的な調査費用として2000万円を、10日に開会する6月議会に補正予算案として計上する事を明らかにしました。
市がおよそ145億円かけて、北区野田に建設する予定の新アリーナは、バレーボールやバスケットボールのトップリーグ参入条件から5000席の客席を想定しています。近隣では広島や高松、神戸にも1万人規模のアリーナが整備されている事を受けて、新アリーナの利用需要や採算性、更に規模の見直しも含めて調査する方針です。
(大森雅夫市長)「岡山の都市機能を高め、都市間競争を勝ち抜く事や、多くの人々の交流を促し、広く経済効果をもたらすことにつながる。」
県が事業不参加の意向を示した事などから、新アリーナは当初計画より1年遅れで完成する見込みですが、県内の経済団体も企業版ふるさと納税を活用するなどして、最大限の支援を表明しています。岡山商工会議所の松田久会頭は「民間のノウハウを活かし、音楽イベントなど多様な収益機会を確保出来る施設にする必要がある。経済界も実現に向けて努力したい。」としています。