注意!約6600万円被害の特殊詐欺 香川県内に住む親子3人が全財産をだまし取られる
警察官や検察官をかたる人、「逮捕される」などの言葉に要注意です。香川県内に住む親子3人が、全財産6600万円近くを特殊詐欺でだまし取られていたことが分かりました。
警察によりますと、被害にあったのは香川県内に住む30代の女性と、その両親です。今年4月下旬、3人が住む家の固定電話に「あなたの携帯電話が2時間後に利用出来なくなる。」といった音声ガイダンスが。
母親が案内に従ったところ、総務省の職員をかたる男につながり「あなたの携帯電話から大量の迷惑メールが送信されている。緊急時の警察電話につなぎます。」と言われました。
警察官を名乗る男につながると「詐欺事件で逮捕した主犯格の男が、あなたから通帳とキャッシュカードを買ったと話している。このままでは逮捕される。」などと言い、ニセの検察官と家族全員でLINEグループを作る様、指示。
検察官をかたる男はLINEで「マネーロンダリングの被害に遭っていないか確認する必要がある。金融庁でお金の動きを調べれば家族の口座を凍結しなくて済む。」と言い、インターネットバンキングでの口座開設を要求。
開設した口座に3人の全財産を移させた後、暗号資産を購入させ、指定するアドレスに送信させたということです。その後、犯人グループからの連絡が途絶えたことで、被害に気付きました。
被害額は、およそ6600万円で、今年、香川県内で発生した特殊詐欺の被害額としては最大だということです。同様の手口による被害が複数確認されていて、香川県警は「警察や検察がいかなる捜査でも送金させることは絶対にない。」と注意を呼びかけています。