【静岡県知事選】“超短期決戦”「告示」史上最多の新人6人が立候補17日間の選挙戦スタート!
静岡県知事選挙が9日 告示され、知事選では最多となる新人6人が立候補しました。
立候補したのは、届け出順にいずれも新人で、
諸派の横山正文氏56歳。
共産党の森大介氏55歳。
無所属で立憲民主党と国民民主党が推薦する鈴木康友氏66歳。
無所属で自民党が推薦する大村慎一氏60歳。
無所属の村上猛氏73歳。
無所属の浜中都己氏62歳
の6人です。
届け出を終えた候補者は、その後、各地で第一声へ。「every.しずおか」アンカーの津川省吾さんも現場に向かい取材しました!
菊川市出身で政治団体代表の横山正文氏は、JR静岡駅北口で第一声を上げ、「リニア新幹線が静岡に必要だ」と話し、「開発で世界に遅れはとれない」などと訴えました。
(横山 正文 候補)
「私は県知事に就任しましたら即座に」「リニアの)先進坑貫通工事の許可を出します」
一方、藤枝市出身で共産党が公認する、県委員長の森大介氏は、JR静岡駅南口で横断幕を張り、第一声を上げました。会場には、共産党の本村伸子衆院議員やリニア建設に反対する市民団体が応援に駆け付ける中、多くの市民が立ち止まり、主張に耳を傾けていました。
森氏は、リニア建設の中止と浜岡原発再稼働の反対を訴え、「福祉最優先の希望を持てる県政へ立て直していきたい」と訴えました。
(森 大介 候補)
「水と環境を破壊する問題山積のリニア問題は中止すべきです。浜岡原発については、みなさんご承知のように南海トラフの巨大地震の震源域の真上に立つ世界一危険な原発です。福島第一原発の事故を教訓とするならば浜岡原発は再稼働せず、廃炉にすべき。能登半島地震においては志賀原発で深刻なトラブルが続出し、あわやという事態になった。原発からの避難路は11あるが、そのうち7つが土砂崩れなどで使えなくなり、屋内退避といったが、家屋が倒壊して避難できない、避難計画そのものが成り立たないことがはっきりしたのではないか」
第一声を終えると、選挙カーに乗り込み、9日は、静岡市内を遊説しました。
9日 朝、JR沼津駅前の選挙事務所でタスキをかけた鈴木康友氏。
(記者)
Q.「ひさしぶりの選挙ですが?」
(鈴木 康友 候補)
「めちゃくちゃ気合入っていますね、5年ぶり?」
今回の知事選は、県東部の票が勝敗を左右するとも言われるいわば“草刈り場”。スタートの地を “東部の沼津”に選んだ理由を聞くと…
(鈴木 康友 候補)
「やっぱりこれから東部に力を入れていきますよという決意を皆さんにお示ししたいという感じで」
午前10時半から始まった出陣式。連合静岡の角山会長や立憲民主党の渡辺周衆院議員、沼津市の頼重市長らが出席しました。
(鈴木 康友 候補)
「特にこの東部地域にはたくさんのみなさんが移住してきている、それを加速するのがリニアの役割ではないかと思います」「この東部地域、大きな課題は医療資源が中部西部に比べて不足している」「この東部地域に医学部!医大を誘致したいと思います!」「確かな一票をさらに大きく広めて頂きまして来たる26日には私を県政の壇上に是非押し上げて頂きますよう心からお願いを申し上げまして決意のあいさつとさせて頂きます!どうぞよろしくお願い申し上げます!ありがとうございました!!」
鈴木氏の第一声は「観光施策、企業誘致、防災対策、リニア」など
全てのテーマに東部や伊豆半島などのワードを交え、東部の県民に支援を訴えました。
(鈴木 康友 候補)
「県知事候補の私、鈴木康友でございます」
(鈴木 康友 候補)
「スクワット100回、腕立て軽めの200回、負荷をかけた腕立てを30回、腹筋、」「それから体幹トレーニング柔軟運動で大体30分ですね起きてすぐ毎朝の日課ですので」「県民ひとりひとり、みなさんと作り上げるのが県政ですから共にオール静岡で静岡県の発展のために頑張っていきたい」「自分が先頭に立って幸福度日本一の静岡県を作っていきたいと思う」
また、午後になると静岡市に場所を移した鈴木氏。
JR静岡駅北口を訪れ、中部での出陣式を行いました。
(every.しずおか・津川省吾アンカー)
「いま私は静岡駅北口に来ています。これからこの場所で鈴木康友
候補が中部での出陣式を行うということでその演説を聞きたいと思
う」
会場には、ふじのくに県民クラブの田口会長や国民民主党県連の清水幹事長らも応援に駆け付けました。
(鈴木 康友 候補)
「静岡は商業でも中心だと思うし、ものづくりは県西部と思われているが、静岡市は工業出荷額が浜松をはるかに凌いでいる。食品、機械工業、薬品工業、製薬、色々な業種が静岡にはたくさん集積している。今や、ものづくりも県の中心になっている。まさに県都にふさわしい発展をしているのではないか。この静岡から全県、全国、そして世界に色々なものを発信していく、これは大変重要だと思っている」
鈴木氏は、市長時代に培った企業誘致や企業集積などのノウハウを活かして、静岡市から県内を発展させていきたいと訴えました。
9日 朝、静岡市葵区の事務所で神事を行った元副知事の大村慎一氏。田辺前静岡市長や自民党県連の城内会長などが駆け付け、必勝祈願をしました。
(大村 慎一 候補)
「名前が入った襷はきょう初めて。気合が入ります」
選挙戦のスタートは静岡市の出陣式。
(every.しずおか・津川省吾アンカー)
「平日の朝ですが非常に多くの方が集まっていて熱気に包まれている印象です」
広場を埋め尽くすほどの関係者や市民 約1500人が集まり、大村氏を出迎えました。初陣には県内選出の国会議員や静岡市の難波市長などが応援に。
(静岡市 難波市長)
「本当に素晴らしい行政に対する思い、大事なのは思い・熱意。そして執行力を兼ね備えている長年の友人です、しっかり応援させていただきたいとおもいます」
告示後の第一声で大村氏が訴えたのは、1か月前の立候補表明から強調していた「県政の立て直し」について.。
(大村 慎一 候補)
「対立と分断が渦巻き物事が進まない、決められない。そしてどこで何が決まっているのかよく分からない。大きな声や特定の声、こうしたものが渦巻くそういう県政
から、県民不在の県政から県民の手に県政を取り戻したい。私はその一心で戦っています」
演説ではリニア問題について「スピード感をもって1年以内に結果を出す」と早期解決に向けて前向きな姿勢を改めてアピールしたほか、「4年間で1000億円の予算を投入し、地域別の戦略プランにより県全体を発展させる」と新たな政策も示しました。第一声を終えた大村氏は選挙カーに乗り込み市街地を遊説、市民に手を振って応援を呼びかけました
(大村 慎一 候補)
「とても出陣式に大勢の方が来ていただいて胸があつくなっている。この17日間 全力で戦い切ろうと決意しました」
その後、鈴木康友氏の“地盤”である浜松市に移動した大村氏。元浜松市長の北脇保之氏ら県西部の首長経験者が応援に駆け付けました。大村氏は、県が浜松市に整備する新野球場について、「2万2000人のドームありきの議論はSTOP」と書かれたパネルを掲げ、鈴木さんとの違いを鮮明にしました。
(大村 慎一 候補)
「プロセスがよくわからないドーム、収益もよくわからない」「透明な開かれたプロセスでやることで、ほかの地域の皆様の理解も得られます」「浜松のドーム球場についてはゼロベースで見直して最速で野球場を整備します」
大村氏は浜松について、祖母の出身地で自身も幼少期に住んだことがあるとアピール。城内県連会長は西部の票の掘り起こしに力を入れる考えを示しました。
(自民党静岡県連 城内 実 会長)
「私は(地盤が)浜松ですからね。これで結果が出なければ半分冗談で言いましたが、浜松いられなくなるぐらいの話ですよ」「私ども後援会いわゆる“城内党”の方々にもお願いして票を掘り起こしていきたい」
静岡市出身でアパート経営の村上猛氏は、第一声は上げずに、県庁で取材を受けると、「リニア新幹線は事業として成り立っていない」と主張しました。
(村上 猛 候補)
「県民を騒がしているのはリニア問題、まずはリニア問題の最初から検証したいと思う」
浜松市出身でコンサルティング会社社長の浜中都己氏は、静岡市葵区の静岡地裁前で第一声を上げました。会場では、誰でも国や地方公共団体に対して要望や意見を申し立てる権利「請願権」を拡充し、「一人一人の要望に応える県政を目指したい」と訴えました。
(浜中 都己 候補
「皆さんの目的となる自分の幸福度が上がるような世の中に、わたしはしていきたい」